メッシがプレミアへ? —— カタルーニャ州独立問題の思わぬ余波

メッシ

移籍せずに、メッシがプレミアリーグに参加するのか

Alex Caparros/Getty Images

スペイン北東部カタルーニャ州の独立問題で緊張が高まっている。そしてカタルーニャ州政府のスポーツ大臣は、独立問題は世界で最も価値あるプロスポーツチームに大きな影響を与える可能性を述べた。そう、FCバルセロナだ。

カタルーニャ州スポーツ大臣ジェラール・フィゲラス氏は、カタルーニャ州がスペインから独立すれば、バルセロナは他国のリーグに参加できると述べた。例えば、イングランドのプレミアリーグなどだ。カタルーニャ州の他の2つのチーム、エスパニョール、ジローナも同様だ。

「独立した場合、リーガ・エスパニョーラで戦っているカタルーニャのチーム、バルセロナ、エスパニョール、ジローナは、どこでプレーしたいのかを決めなければならない。スペインのリーグなのか、イタリア、フランス、イギリスなどの近隣国のリーグなのか」

フィゲラス氏の発言をイギリスのオンラインメディア・インデペンデントが伝えた

つまり、3つのクラブはフリー・エージェントの権利を得たようなものだ。

FCバルセロナもリーガから抜け、プレミアリーグに参加したがるだろう。プレミアリーグは年間46億ドル(約5200億円)という、他のリーグよりもかなり巨額の放映権料を得ている。2位はドイツのブンデスリーガで16億ドル、リーガ・エスパニョーラは4位で13億ドルだ。

バルセロナにとっては収入の増加はもちろん、世界で最も価値あるスポーツチームという称号もプレミアリーグにふさわしい。

フィゲラス氏によると、他国のリーグでプレーするクラブは珍しくない。モナコはフランスのリーグ・アンでプレーしており、ウェールズのカーディフとスウォンジー・シティがイングランドのプレミアリーグでプレーしている。

だが、プレミアリーグにバルセロナが参加するには多くのハードルがある。何よりもまず、カタルーニャが独立を獲得することが不可欠。これは、住民投票の結果次第だ(編集部注:カタルーニャ州ではすでに住民投票の開票作業が進められ、州政府は勝利宣言を行っている)。加えて、トップクラブがプレミアリーグに加わることで、プレミアリーグのチーム数は22〜24に拡大する。それにリーグが同意するかどうかだ。

[原文:FC Barcelona could join the English Premier League if Catalonia gains independence from Spain

(翻訳:増田隆幸)

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