神経科学者が明かす、意思決定に関する6つのアドバイス

歓声を上げる人

Mario Tama/Getty

神経科学者のモラン・サーフ(Moran Cerf )氏は、人々がどのように意思決定をするのか、研究している。

その結果、人間は思った以上に意思決定が下手であることがわかった。偏見に陥り、判断を感情で曇らせ、素早い選択を求められることに疲れ果てている。

だが、サーフ氏の研究は、正しいタイミングで少数の賢明な意思決定を行うことによって、その後の多くの細々とした面倒な選択を減らすことが可能だと明らかにした。

サーフ氏が勧めるハッピーかつストレスフリーに、成功者としての人生を送るための方法とは?


1. 友達選びは慎重に

友人との飲み会

Shutterstock

サーフ氏はこれを、人生で最も重要な意思決定だという。

物事を決めることは不完全かつ疲れる作業なので、交友関係の選び方次第で、幸せで充実した人生を手に入れるチャンスが広がるとサーフ氏は主張する。

これは誰かと一緒にいることで、脳波が同期するとの研究に基づくものだ。つまり、もっと面白い人間になりたい、スタイルの良い人間になりたいと思うのであれば、面白い人やスタイルの良い人と友達になればいいとサーフ氏はアドバイスする。自然と彼らに似てくるだろう。

2. 幸運の回数を記録してみよう

賞金を得て喜ぶ人たち

Matt Cardy/Getty

人は自分で思っているよりも運がいいとサーフ氏は言う。同氏は大学で教える際、その学期初めには必ず学生に対し、リスクを負い、それが良い結果を生んだ回数を数えるよう伝えている。

例えば、高速道路でスピードを出したが、違反チケットを切られなかったら1回として記録し、チケットを切られたらそれをまた1回として記録していく。そして、月末になったらチケットを切られなかった割合を計算する。すると、人は自分がどれだけ幸運なのかを知って驚くとサーフ氏は言う。

「人は、自分は運がいいということに気が付くのです。ほとんどの人はラッキーです。その事実に気が付くことが大切です」

3. データ過多を避ける

泳ぐ人

Fitbit

サーフ氏によると、多くの人は自分のポテンシャルを引き出すためには、情報が不可欠だと考えている。だが、体重計の数値や時計がカウントするペースが人の習慣を変えるとは限らない

フィットネスやダイエットに関する日々の意思決定を、個々の数字に基づいて行うことは避けるべきだと同氏は忠告する。数値は進捗状況を示す指標から、簡単に目標そのものになり代わってしまうからだ。

実際、サーフ氏自身はバスルームで毎日体重計に乗っているが、体重計が記録したデータを見るのは、週末に一度だけだという。データから離れることで、数値そのものについて考えることが減り、体重を減らすというより大きな目標について考えられるようになると話している。

4. 自分に合った予算を組もう

買い物をする人たち

Joe Raedle / Staff / Getty Images

意思決定を専門とする神経科学者として、お金はサーフ氏が最も関心を示す対象の1つだ。同氏は、多くの人が度重なるお金の出入りに直面するあまり、適切な予算組みができていないことに気が付いた。

例えば、食料品の調達に出かけるのは月に4回だとしても、人は1日3回の食事を取る。給料を受け取るのは月に1回でも、水道代の支払いは2カ月に1回だ。サーフ氏はこうした収支のスケジュールをよく理解し、1カ月単位で適正な予算を組むべきだとアドバイスする。

実際にこうした予算が組めるようになるまでには、数カ月かかるかもしれない。しかしその結果、ストレスが減り、自身の経済をうまくコントロールできているという自覚が強くなるはずだと同氏は言う。

5. 恋人探しは他人に任せよう

Tinderのアプリ

Thomson Reuters

人の意思決定は本質的に欠陥のあるものだと考えているサーフ氏は、人々が恋人探しに苦労するのも当然だろうと考えている。適正な判断を下すには、状況に近すぎるのだ。

サーフ氏は、恋人を見つけるには古い言い伝え通り、友人に仲を取り持ってもらうのが賢明だと言う。なぜなら友人はあなたと近しいが、分別を失うほどではない。例えばWingmanなどのアプリは、基本的な構造はTinderと同じだが、自分の恋人ではなく、友人の恋人探しを手助けするものだ。

「恋人探しは他人に任せよう」とサーフ氏は言う。

6. 人のためになることをしよう

友人を助ける女の子

Shutterstock

サーフ氏によると、自分にとって正しい選択をするよりも、他人を助ける方が人はより幸せを感じられるとの研究結果がある

他人の為にお金を使ったり自分の時間を割くことがこれに当たる。いずれの場合も、自分に対して与えたであろう分量を他人に与えることで、あなたが感じる幸福度は大幅にアップする。

またこうした行動は、身体的な病気や精神的なストレスの軽減にも効果があるという。

[原文:A neuroscientist who studies decision-making reveals the 6 most important choices you can make]

(翻訳:まいるす・ゑびす)

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