テスラ社 Model 3
Timothy Artman/Tesla
テスラが第3四半期に生産したモデル3はわずか260台。期待された生産目標を大幅に下回った。
テスラCEOのイーロン・マスク氏は8月、9月のみで1500台、12月までには月産2万台を生産する計画だと語った。
「モデル3は生産遅延のため、計画を下回っている」と10月2日(現地時間)、同社は投資家宛ての文書に記した。
「生産のサブシステムの大部分は、カリフォルニア州の工場およびネバダ州のギガファクトリーにおいて既に高い水準で稼働可能となっている。一部が予定よりも立ち上げに時間を要している」
さらに同社は「モデル3の生産およびサプライチェーンに根本的な問題はない」とし、解決すべき問題点は把握していると付け加えた。
今年最も期待を集めている車だけに、とても残念だが、さほどショックではない。マスク氏はモデル3生産の最初の6カ月は「地獄」だろうと語っていた。モデルSとモデルXの生産開始時にも目標を下回った。
モデル3はテスラにとって初のマスマーケット向けモデルで、価格は3万5000ドルから。8月時点で45万5000台のプレオーダーを抱えている。今、モデル3を予約しても、実際に手に入るのは早くても2018年の半ばだ。
テスラは第3四半期の生産台数を2万5336台と発表しており、うち260台がモデル3だ。
またテスラは第3四半期、2万6150台を納車した。内訳はモデルSが1万4065台、モデルXが1万1865台、モデル3が220台。同社によると、これは四半期の納車数としては過去最高で、2016年の第3四半期から4.5%と増加となった。
[原文:Tesla completely missed its goal for Model 3 production in September]
(翻訳:まいるす・ゑびす)