Nordstrom
米大手百貨店ノードストロームが3日(現地時間)、通常よりはるかに小さく、服を直接売らない新たな店舗「ノードストローム・ローカル(Nordstrom Local)」をカリフォルニア州ウエストハリウッドにオープンした。
新店舗の売場面積は3000平方フィート(約280平方メートル)で、同社の平均的な店舗の14万平方フィート(約1万3000平方メートル)に比べ、極めて小さい。
来店客はオンライン注文した商品の受け取りや返品ができるが、それ以外の在庫は店内に存在しない。
だが、新店舗ではパーソナル・スタイリストやテーラリング・サービス、ネイルサービスが提供され、ワインやビール、コールドプレスジュース、コーヒー類が楽しめるバーも併設されている。
「我々は顧客がショッピング中に求めるものが、より一層増えていることを理解しており、そのニーズを満たすため、利便性の高いロケーションで最高のサービスを提供したかった」と、同社のカスタマーエクスペリエンス(顧客体験)担当のシア・ジェンセン(Shea Jensen)氏は、9月にこの新店舗のコンセプトを発表した際にコメントしている。
新店舗の様子を写真で見てみよう。
ノードストローム・ローカルの外観は、巨大なデパートというより、可愛らしい小さなブティックのようだ。
店内は広々としている。売場面積が小さくても、陳列する服が少ないということは、試着室は広く取れるということだ。
店内には、テーラーショップも。
デパート業界は苦境にある。格付け会社ムーディーズは、業界全体の2017年の売り上げは9.3%減少すると見ている。ノードストロームがそのルーツを離れ、全く異なるコンセプトを試みているのは、理に適っている。
だが、依然として疑問は残る。立ち寄っても服を確実に購入できるわけではない店舗に、顧客を引き付けることができるのだろうか?
[原文:Nordstrom just opened a tiny store that doesn't sell any clothes — here's what it looks like]
(翻訳:Yuta Machida)