カリフォルニア州サンディエゴのシーワールドで行われていたシャチのショー(2014年3月19日撮影)。
REUTERS/Mike Blake
海をテーマに人気を博したアメリカのアミューズメント・パーク「シーワールド」を所有するシーワールド・エンターテインメントが、イギリスのテーマパークの運営会社から買収のアプローチを受けたと報じられ、同社の株価が時間外取引で高騰している。
ブルームバーグの報道によると、シーワールドに買収を視野に入れた交渉を持ちかけたのは、レゴランドやマダム・タッソーを運営するマーリン・ エンターテイメンツ(Merlin Entertainments)。
シーワールドは既に金融機関と売却の可能性を模索し始めており、買い手として名乗りを上げているのは、マーリン・エンターテイメンツ1社ではないと報じられている。
シーワールド・エンターテインメントと同社が経営する乗り物と動物ショーを組み合わせたテーマパーク、シーワールドは、パークの名物であるシャチについて、その飼育環境が与える影響を描いたドキュメンタリー映画『Blackfish』が2013年に公開されて以来、苦戦を強いられてきた。
この映画が引き金となって、同社の来場者数や収益は減少。シーワールドはシャチの繁殖を止め、そのショーを段階的に廃止すると発表していた。
今回の報道を受け、シーワールド・エンターテインメントの株価は時間外取引で最大14%上昇した。
Markets Insider
[原文:SeaWorld spikes on reports that another theme park company wants to buy it]
(翻訳:まいるす・ゑびす)