10月5日、グーグルは東京都内で発表会を開催。音声認識AI「Googleアシスタント」を搭載するスマートスピーカー「Google Home」(1万4000円)および「Google Home Mini」(6000円)の国内投入を正式発表した。特にGoogle Home Miniは「スマートスピーカーでありながらガジェットっぽくないデザインを目指した」と説明する。
海外で先行して発売していたGoogle Homeは10月6日(金)に発売。また小型化した新発表の「Google Home Mini」は10月23日(月)に発売する。購入はGoogle Storeなどから購入できるとしている。またTSUTAYAでは10月6日より一部店舗で800円(税抜)にて端末のレンタルも開始する。
Google Homeは、機能的にはスマートフォンで使える「Googleアシスタント」のさまざまな音声認識機能+α、というのがその全容になる。テレビに接続して使うChrome Castを音声操作したり(Netflixの動画を音声で検索してテレビで再生、早送りなど各種操作が可能)、Googleアシスタントの「Actions on Google」(以下AoG)という仕組みを使って、グーグル以外のサービスと連携させることもできる(AoGの日本語版提供は数週間後の予定)。発表会ではAoGのデモとして、楽天レシピと連携して、使いたい複数の食材を話しかけるだけでレシピの提案をするデモも披露した。
また家電同士が相互連携するスマートホームの音声操作プラットフォームとしての機能も注目だ。今回、日本版サービス開始にあたって複数の対応家電メーカーが具体名が挙げられている。フィリップスのスマート電球「Hue」のほか、KDDIのau Home、インテリジェントホーム(イッツコム)、ダイワハウス、アイロボットのRoombaの5社だ。
国内サービス開始時に発表された対応サービスは以下の通り。全てが日本のサービスインと同時に始まるわけではないものの、しっかりと国内ローカルのコンテンツホルダー各社と準備を進めてきていることが見てとれる。
今週月曜にアマゾンも日本版の年内サービス開始を急遽リリースしたが、ここまでの具体的な情報はない。現状、LINEのClovaプラットフォーム上でのサービスと比べても、Google Homeは予想以上にサービス連携の網を順調に広げて開始してきた印象が強い。まだ未知数のアマゾン Echoがどう出るのか。注目だ。
(文、撮影:伊藤有)