フェラーリ 250 カリフォルニアとラ フェラーリ
Ferrari
様々なデザインとサイズのスーパーカーが世界中から続々と登場している。
だが、フェラーリの素晴らしいパワーとエモーションに代わるものはない。1947年の創業以来、フェラーリは、周囲から一目置かれるレーシングチームという存在から、伝説的な車の創造主へと昇華した。
事実、フェラーリの多くのモデルには、常にウェイティングリストができている。宣伝などは一切、行っていないにもかかわらず。
長年にわたり、フェラーリは、速く、パワフルで、刺激的なスポーツカーやスーパーカーを数多く生み出してきた。フェラーリと出会った人には、誰にでもお気に入りのモデルがある。
フェラーリが誕生して70年、同社がこれまでに発表してきた伝説のモデルを振り返ってみよう。
Business Insiderが選ぶフェラーリ・トップ11は下記の通り。なお発表順と評価は無関係だ。
1. 166インテル:1948年から1950年にかけて製造。166インテルは、数々のレースで優勝したレーシングカー166がベース。国際的に評価された初のモデルで、セールス面でも成功を収めた。
Flickr/Stephen Hennessey
エンジンは、2.0リッターV12、90馬力。
Flickr/Maurizio Cefariello
2. 250TR(テスタロッサ):1957年型250TRは「テスタロッサ」と呼ばれた最初のモデル。テスタロッサはイタリア語で「赤い頭」。エンジンのバルブカバーが赤く塗装されていた。
Julie Zeveloff/Business Insider
250TRはレース専用モデルとして開発された。エンジンは、3.0リッターV12気筒、300馬力。
Flickr/Simon Davison
3. テスタロッサ:1984年から1996年にかけて販売。テスタロッサと言えば、最近のフェラーリファンはこのモデルを思い浮かべるだろう。ピニンファリーナがデザインしたテスタロッサは、1980年代のテレビ番組『特捜刑事マイアミ・バイス』に登場したことで良く知られている。
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エンジンは、4.9リッター水平対向12気筒、390馬力。世界で最もパワフルなスーパーカーだった。
Flickr/Domantasm.
4. F40:フェラーリ40周年記念モデル。創業者エンツォ・フェラーリ氏が見届けた最後のモデルとなった。
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1987年から1992年にかけて販売されたF40は、まさに一般道を走るレーシングカー。贅沢な装飾は一切ない。だが、478馬力、V8ツインターボ、最高速度324キロ、これ以上の贅沢があるだろうか?
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5. エンツォ・フェラーリ:2002年から2004年にかけて製造。創業者エンツォ・フェラーリ氏の名前をとったこの車には、その名にふさわしい存在でなければならないという強烈な使命が課せられた。
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デザインは好みが分かれるところだが、660馬力のハイパーカーには、F1で培った最先端技術が投入された。最高速度350キロ。
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6. ディーノ 246 GT:ディーノにはフェラーリのエンブレムは冠されていないが、どこをとってもまさにフェラーリだ。車名はエンツォ・フェラーリ氏の息子アルフレード(愛称ディーノ)に由来する。1969年から1974年にかけて製造された。
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今回取り上げた中では、ディーノはエンジンが小さい。2.4リッターV6気筒、195馬力。
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7. 308 GTS:1977年に鳴り物入りでデビュー。ピニンファリーナがデザインしたタルガトップの308 GTSは、1980年代のテレビ番組『私立探偵マグナム』に登場した。
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エンジンは、2.9リッターV8気筒、255馬力。
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8. ラ フェラーリ:フェラーリの21世紀は、100万ドルのハイブリッドカーとともに幕を開けた。限定499台が製造され、全て売却済み。
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789馬力、6.3リッターV12気筒エンジンを161馬力のモーターがアシスト。3秒以下で時速60マイル(約97キロ)に達する。最高速度は350キロを超える。
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9. 365 GTB/4 デイトナ:ハードトップのベルリネッタ(クーペ)、コンバーチブル版の365 GTS/4もある。1968年から1973年にかけて製造。365 デイトナはとても人気のあるモデルだ。「デイトナ」は非公式なニックネームで、1967年のデイトナ24時間耐久レースにおいて1-2-3フィニッシュを飾ったに由来する。
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352馬力、4.4リッターV12気筒エンジンが、スタイリッシュなデザインとダイナミックな走りを彩る。
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10. 250 GTO:フェラーリの数多くのモデルの中でも、250 GTOは多くのファンに愛される人気モデル。美しいスタイル、レーシングカーとしての遺伝子、そしてその希少性で知られている。
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11. 250 GT カリフォルニア スパイダー:1986年、ジョン・ヒューズ監督の映画『フェリスはある朝突然に』に登場したことで、より伝説的なモデルとなった。たびたびオークションに登場し、1500万ドル(約17億円)以上の価格で取り引きされている。
Julie Zeveloff/Business Insider
1958年から1962年にかけて販売され、ロングホイールベースとショートホイールベースの2種類がある。250 GT カリフォルニアはアメリカ市場を狙って開発され、太陽が輝く、明るいカリフォルニアをイメージしている。エンジンは、3.0リッターV12気筒、240馬力。
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編集部特別賞、458 イタリア:我々のお気に入りだがトップ11からは外れてしまった。現代のテクノロジーとデザイン、そして伝統的なフェラーリのパワーとエンジニアリングが見事に融合している。
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エンジンは570馬力、4.5リッター自然吸気のV8。458は自然吸気V8エンジンを積むフェラーリの最高傑作と言えるだろう。2015年には458 イタリアを大幅に改良したV8ターボの488 GTBが登場した。
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[原文:The 11 greatest Ferraris of all time]
(翻訳:まいるす・ゑびす)