マクドナルドの新商品「マックビーガン」に、肉は使用されていない。
McDonald's Finland
先週、ファストフード業界を震撼させるようなニュースが発表された。マクドナルドがビーガン(完全菜食主義者)向けのハンバーガーの試験販売を開始したのだ。
新製品「マックビーガン」の試験販売は、フィンランドのタンペレでのみ実施される小規模なものだ。NBCのニュース番組Todayが報じている。販売期間は10月4日から11月21日まで。
しかし、限定的とはいえ、ファストフードの最大手がビーガン商品をテストすることは、植物ベースの食品を好む人、ファストフードが好きな人、どちらにとっても驚愕のニュースだ。
フィンランドに住む人々の一部はすでに、マクドナルドのビーガン・メニューを試し、ソーシャルメディアに写真を投稿している。
販売開始されてまだ間もないが、今のところ評判は上々のようだ。
「マクドナルドを20年以上ボイコットしてきたけど、新しい #mcveganを試さずにはいられなかった」とインスタグラムに投稿しているユーザーもいる。同ユーザーは「本当においしい」とコメント。
新商品を購入した別のユーザーは、「私好みで、なかなかおいしかった」と投稿した。
「パテの味は私があまり好きではないアナマ(Anamma)社のパテに似ていて、改良の余地はある。だけど、他の具材と組み合わせて食べると、今までに食べた中で最高のファストフード・ベジタリアンバーガーになる」
マックビーガンは、フィンランドの外でも大反響を呼んでいる。
@McDonaldsがビーガンバーガーを試験販売する日が来るなんて、思いもしなかったよ!
「@McDonaldsが○○の試験販売を開始」ってフレーズを聞いて、本当にうれしくなったのは今回が初めてな気がする! ワオ!
中には懐疑的な人もいる。しかし、ベジタリアン(菜食主義者)とビーガン(完全菜食主義者)のほとんどは、マクドナルドが、小規模ではあるにせよ、この新バーガーの試験販売を開始したことを歓迎しているようだ。
私たちは、どんな形でも、全てのビーガン商品を応援すべきだ。これこそがビーガンを広める方法だ! マクドナルドの商品だからといって、悲観的になるのはやめよう。
拝啓@McDonalds様
どうかアメリカでもマックビーガンを販売してください。
私は南部在住で、ビーガンの選択肢を見つけるのは困難です。(実現してもらえると)非常に助かります。
ビーガン向けのビックマックが登場するのは、おそらくまだまだ先の話だろう。しかし、ファストフード業界では、ベジタリアンやビーガンの顧客ニーズに応えようという姿勢が強まりつつある。メキシコ料理のファストフード「タコベル」が良い例で、同社は2015年にアメリカン・ベジタリアン協会(American Vegetarian Association)認定商品の販売を開始している。
(翻訳:Yuta Machida)