Facebook/Dove
ボディソープなどで知られる「ダヴ(Dove)」が、アメリカで消費者のボイコットに直面している。原因はその広告だ。
問題となったのは、ダブが6日(現地時間)にFacebookページに掲載した3秒の動画広告。黒人女性がトップスを脱ぐと、白人女性に変わるというもので、多くの人がこの動画は、黒人女性が魅力的になるためには、肌の色を薄くする必要があると言うものだと受け取った。
ダヴは翌7日、Twitterで動画を削除したことを報告、謝罪した。
しかし人々は、この動画を女性の肌は白い方が美しいとするダヴの一連のマーケティング戦略の現われだと見ている。
同ブランドは2011年にもボディーソープ「ダヴ・ビジブルケア・ボディーウォッシュ」の広告で、黒人女性の写真を「使用前」に、白人女性の写真を「使用後」として使い、「より美しい肌へ」とのメッセージを付けたことで謝罪している。ダヴによると、今回の動画広告に登場する3人の女性は、それぞれがこの製品を使うことで得られる利益を体現していると言う。
これが@Dove の石けんのマーケティング戦略?
使用前 黒人&汚い
使用後 白人&清潔
そもそも「誰が」こうした広告を承認しているの? pic.twitter.com/l5tq5ZcAJs
一体、何が言いたいんだ? ダヴは私たちをリスペクトすべきだ。 pic.twitter.com/Lpgi4sBLnD
なんですって!?!? @Dove_ZA 私のメラニンじゃダメってこと?!? #Boycottdove pic.twitter.com/8Toh4fhJy0
今回の動画をきっかけに、アメリカではこの週末、ダヴのこれまでの人種差別的なマーケティング手法の証拠として、2011年の広告写真が再度出回った。
オーケー、ダヴ……
人種差別的な広告は、1つで君を容疑者にした。
2つあればある意味、有罪だ。 pic.twitter.com/hAwNCN84h2
悪いけど、今こそボイコット・ダヴ(#BoycottDOVE)の時間よ。このサブリミナル・メッセージを見て! ダメダメダメ!! pic.twitter.com/HDhqDKEXud
また、同ブランドの2012年の「サマー・グロー・ローション」の広告にある「普通肌から黒い肌まで(normal to dark skin)」という記載も、批判にさらされている。ダヴは言葉のチョイスについて謝罪、「中間から黒い肌まで(medium to dark skin)」とすべきだったと述べているが、今も「普通肌から黒い肌まで」と記載された商品を販売している。
ダヴが私からお金を受け取ることはない?? #BoycottDove pic.twitter.com/qvVS6yqYr3
#Dove は問題を大きくするばかりだ。 #BoycottDove pic.twitter.com/cf9Tav0RQQ
「普通肌から黒い肌まで」
つまり、黒い肌は普通じゃないと? #boycottdove pic.twitter.com/ptlAl9rhCw
人種差別的だと言われるダブの広告だが、こうした表現は石けん業界のマーケティング手法として、長きにわたり使用されてきた。
今こそ、ボイコット・ダヴ(#BoycottDove)しよう。彼らの人種差別的な広告に、何ら新しいものなんてない。こうした悪意を長きにわたって売り歩いているんだ。 pic.twitter.com/Qcq0WgnONB
クリアにしておこう。ダヴはこうした人種差別的な広告で自分たちが何をしているか、わかっている。石けん業界はこうした表現を常に繰り返している。 pic.twitter.com/EzvAiExNcP
ダヴは現在、「コンテンツの制作、承認について、組織内のプロセスの見直しを進めている」とロイターは報じている。
[原文:Dove is facing boycotts for an ad many people say is racist — and it's happened before]
(翻訳:編集部)