ビットコイン・バブルは弾けるまで、膨らみ続けるだろう —— 。720億ドル規模の投資機関フォートレスの元ファンドマネジャー、マイケル・ノボグラッツ(Michael Novogratz)氏はそう指摘する。
「今後、6カ月から10カ月以内に1万ドルを超えても驚かない」同氏は10日(現地時間)、CNBCの取材に答えた。ビットコインは9日の午前11時31分(米国東部標準時)に4823ドルの値を付け、今年に入って657%上昇した。
サンフランシスコで最近開かれた機関投資家向けのミーティングで、ノボグラッツ氏は仮想通貨に対する需要の高まりを背景に、投資家が殺到しているとの見方を示した。モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスといった大手銀行のCEOもビットコインについて発言してきた。
ノボグラッツ氏は、ビットコインやイーサリアム、ICO(新規仮想通貨公開)に5億ドル相当を投資する仮想ファンドを始めるとしている。
「そう、これはバブルだ」ノボグラッツ氏は言う。「史上最大級のバブルになるだろう」
同氏は、バブルが起こりやすいのは、鉄道やインターネットといった我々の生活様式を根底から変えるようなものが登場した時だと言う。
「ITバブルの最盛期にあっても、我々は2017年にこれほどインターネットが普及しているとは思わなかった」と、ノボグラッツ氏。「10年、15年先には、ブロックチェーンや分散システムがいたるところに存在しているだろう」と語った。
ノボグラッツ氏は、ビットコインはこの「分散革命」の先駆けであり、投資家の注目を集めやすい手法だと言う。同氏はネットワーク上の全ての取り引きを分散、実行するビットコインを支える技術は、自身の4人の子どもが大人になるまで使われ続けるだろうと見ている。
「いつかボーイフレンドがデジタルの花をくれたら、子どもたちはそれを喜ぶだろう」ノボグラッツ氏は言う。「私の母は『本物の花が欲しい』と言うかもしれない。だが、デジタルの世界に移行するにつれ、その価値も高まっていくだろう」
Markets Insider
(翻訳:編集部)