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急に寒くなってきた。秋を通り越して、冬になったような......。だが、季節の変わり目は、自身のファッションを再チェックし、最新トレンドを知る絶好のチャンス。
自分のファッションを見直してみよう。
この秋のトレンドについて、Business Insiderは男性向け定額購入型ファッションEC「ボムフェル(Bombfell)」に聞いた。
創業6年になるスタートアップは、この分野のパイオニアの1社。スタイリストがいくつかのアイテムを選んで発送、ユーザーは気に入ったアイテムだけを購入できる。ボムフェルの1アイテムの平均価格は、約89ドル(約1万円)。
同社は現在、全米50州にユーザーを抱えている。概ね、身だしなみに気をつけているが、そこまでファッションにこだわってはいない人たちだ。
「皆、よりシンプルで上品なファッションが好きで、ややカジュアル」と同社の発送戦略ディレクター、アンジェラ・スー(Angela Su)氏は我々に語った。
「彼らは、ファッションショーから飛び出してきたような、最先端の、ホットなファッションは好まない。だが、何が本当に流行っているかは、全般的に確かなマクロトレンドが存在し、そして何が良く着られているかをチェックすることで分かると思う」
スー氏は、この秋冬のトレンドと、着こなしのポイントを教えてくれた。ポイントは、すべて「快適さ」だ。詳しく見てみよう。
1. アースカラー
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「男性ファッションの定番はカーキ色のパンツだが、この秋はより暖色系のカーキ色が流行っている。ネイビーのパンツも、今年はより光沢のある、宝石のようなトーンのものが好まれている」とスー氏。秋はアースカラーも人気だ。
2. デニム
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「通常、ジーンズはあまり出ない。だが今は、他のパンツと同じくらいになっている」
スー氏によると、同社は、快適さのためにストレッチ素材や特別な素材を使ったデニムに力を入れている。
3. 有機的な生地
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「生地は、服に深みとエネルギーを与える。硬質な色の服でも、質感のある生地であれば、より有機的で、ナチュラルになる」
有機的な生地は、服を「ランクアップさせる」とスー氏は述べ、スラブ(始紡糸:けば立ったり、折り目が不揃いになった生地)、メランジ(霜降り糸)、凝ったニットなどを薦めた。
4. ビジネスカジュアルとアスレジャーの融合
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「競技用パンツを着るような厳密なアスレジャーではなく、特徴をうまく取り入れ、モダンな生活に合うように、キレイに着こなすこと」
スー氏のお薦めは、ストレッチ性と吸湿性のある素材でできたシャツや、スウェット型のセーター。
5. ニットの復活
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ボタンダウンシャツに代わって、Tシャツとセーターが流行っているとスー氏は述べた。同氏によると、職場がよりカジュアルになっているためだ。
「ニットは、快適さが向上している。ストレッチ性、柔軟性が増した。会社に行ったり、子どもと一緒に走り回ったり、仕事の後、ジムに通ったりする現代のライフスタイルにおいては、快適さが一番大切だ」
6. リラックスフィットのパンツ
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ここ10年ほどスキニーパンツが流行っていたが、この秋はリラックスフィットのパンツが来ているとスー氏。
「今、流行っているのは『アスレチックフィット』、太ももの部分には余裕があり、裾にかけて細くなっているもの。きちんして上品に見え、しかもとても快適なので非常に人気がある」
7. 2017年風のテーラードファッション
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スー氏は、「新仕立て(new tailoring)」と呼ぶトレンドをあげた。職場でスーツを着用しなければならない人はまだいるが、同時に手入れは簡単にしたいと考えている。
「これは、着崩しの一種。新たな注目アイテムは、セーター素材で作られたブレザーなどのニットスポーツコート。カッコよく見えて、シワにならない。とても快適なので、1日中着ていられる。それに、安価だ」
[原文:The top 7 fall trends for men, according to clothing subscription service Bombfell]
(翻訳:増田隆幸)