トップ企業に就職したければ、これらの質問に備えておこう!
Sarah Jacobs
採用面接というものは非常にトリッキーだ。何が求められているのか、知っておいて損はないだろう。
事前にその企業を入念に研究しておくことや、良質な質問を用意しておくことが役に立つはずだ。
また、求人・キャリア情報サイトを覗き、面接でよく聞かれる質問をリストアップして、事前に準備しておくのも良い手だ。
幸いなことに、トップ企業の一部CEO、リクルーターや人事担当は、面接で聞きたい質問を明かすことにあまり抵抗がないようだ。
Facebook、LinkedIn、PayPalなどのテック企業が教えてくれた、面接で聞かれるかもしれない質問をいくつか紹介しよう。
Facebook —— 「最高の1日を思い描いてください。あなたは何をしていますか? 」
Sarah Jacobs
この質問は応募者のモチベーションや原動力を知ろうとするもので、正解は存在しない。
「それは顧客と会うことやコーディングをすること、スプレッドシートで計算すること……人それぞれ異なるでしょう」Facebookのグローバル採用担当ミランダ・カリノウスキー(Miranda Kalinowski)氏はBusiness Insiderに語った。
「それこそが多種多様な人材を集めることの魅力です」
LinkedIn —— 「最も情熱を注いでいるものは何ですか? 」
Sarah Jacobs
LinkedIn (リンクトイン)では、情熱の対象を聞かれるだけでなく、それをホワイトボードに描くことも要求される。
応募者のコミュニケーション能力や曖昧な状況にどう対処するかを観察するために、「反射的な」行動を取らせることが目的だとリンクトインの採用担当ブレンダン・ブラウン(Brendan Browne)氏は以前、Business Insiderに語っていた。
IBM —— 「プロジェクトを、仕上がりは完璧でも遅れて提出するのと、悪くない出来で時間通りに提出するのと、どちらが良いと思いますか? 」
Hollis Johnson
IBMワトソン研究所の人事担当VPオベッド・ルイサント(Obed Louissant)氏が好むこの質問は、なかなかトリッキーだ。
「この質問に対する反応は、興味深いんだ」同氏は過去にBusiness Insiderとのインタビューで述べている。
「私にもこの質問の正解は分からないし、正解を求めているわけでもない。私が注目しているのは、応募者が自身の解答をどのように論理立て、説明するかだ」
Intuit —— 「Intuitではダメな理由は何ですか? 」
Brad Smith
Business Insiderで以前、報じたように、会計ソフト大手「Intuit(インテュイット)」のCEOブラッド・スミス(Brad Smith)氏は、この風変わりな質問で面接を締めくくることを好む。
「この質問の意図は、(Intuitで働くことを)決断する上で迷っていることを打ち明ける勇気が応募者にあるか、見ることです。打ち明けてもらえれば、私としても、その場でその懸念を払拭するチャンスがもらえます」
PayPal —— 「今週学んだことは何ですか? 」
Glassdoor
PayPal(ペイパル)の人材育成の最高責任者(チーフラーニングオフィサー:CLO)デレック・ハン(Derek Hann)氏は、例え面接日が火曜日だとしても、この質問を投げかけると打ち明けた。
同氏によると、生涯にわたる学習は同社のコアバリューの1つだ。
「そのレベルのペースで新しいことを学ぶべきだ」と、同氏はBusiness Insiderに語った。
Jet.com —— 「あなたのキャリアで最もインパクトがあった出来事をいくつか教えてください」
Sarah Jacobs/Business Insider
米オンライン小売サイト「Jet.com」の社長リザ・ランズマン(Liza Landsman)氏は、思いやりのある人材を雇用することが目標だとBusiness Insiderとのインタビューで答えている。つまり、同僚を大切するような人間であることが伝わる回答が求められているということだろう。
デュオリンゴ —— 「あなたのことを好きでない人は、あなたについてどんなことを教えてくれるでしょうか? 」
Luis von Ahn
自分の強みだけでなく、欠点についても素直に話すことができなくてはならない。
言語学習アプリを開発するデュオリンゴ(Duolingo)の創業者でCEOのルイス・フォン・アン(Luis Von Ahn)氏お気に入りのこの質問には、正直な回答が求められる。
「例えば、『私のことを好きでない人は、ただ私のことを理解していないだけです。大抵誤解しているだけなんです』といった回答をする応募者は要注意だと思います」と同氏は過去にBusiness Insiderに語っている。
「彼らは、何に対しても責任を取る気がないということです」
YouTube —— 「あなたなら、弊社の製品をどう改良しますか?」
REUTERS/Mike Blake
YouTubeのCEOスーザン・ウォシッキー(Susan Wojcicki)氏はニューヨーク・タイムズ紙主催の講演会で、応募者には過去にリリースした同社の製品や応募者が普段から使っている製品の改良点を尋ねることを好むと語っている。
同氏は「頻繁に使用する製品を改良する方法が1つも思いつかないのだとしたら、先が思いやられるわ」とも語っている。
講演会の記事はこちら(英文)。
(翻訳:Yuta Machida)