大手ブランドに更なる試練? アマゾン、スポーツウェア市場に本格参入か

アスレジャーを身にまとう女性

アマゾンは、スポーツウェア最大手と同じ製造メーカーを使っているようだ。

Amazon Fashion/Facebook

「アスレジャー」への参画がささやかれるアマゾン。社が使う製造メーカーは、スポーツウェア最大手と同じだとブルームバーグが報じた。

Business Insiderが今年1月に報じたように、アマゾンはスポーツウェアの独自ラインを作ろうとしているとされる。

その実現のため、台湾のスポーツウェア製造メーカー、マカロット・インダストリアル(聚陽実業)とエクラット・テキスタイル(儒鴻企業)の2社が交渉中だと報じられている。

マカロットはギャップ(Gap)やユニクロ、コールズ(Kohl's)の商品を、エクラットはルルレモン(Lululemon)ナイキアンダーアーマーの商品を製造している。

ブルームバーグによると、2社は既に一部の商品を製造しているが、長期的な契約は結んでいないという。

これはアマゾンがスポーツウェア分野への進出に真剣に取り組んでいて、その取り扱い商品もエントリーレベルからハイパフォーマンスレベルに拡充しようとしていることの表れかもしれない。男性の正装用ドレス・シャツから女性用のドレスまで、アマゾンは以前、衣料品カテゴリーでプライベートブランドを拡大する考えを示していた。

同社の広報担当者は、これは「噂であり、推測に過ぎない」として、ブルームバーグの取材にはコメントしていない。

アマゾンのスポーツウェア市場への参入は、時間の問題だろう。最大手のナイキの売り上げは直近の四半期で減少、次の四半期でも減るとの見方を示している。アンダーアーマーも、今年の売上高の見通しを引き下げている。ルルレモンは比較的健闘しているが、長期見通しは100%確実なものではないと投資家は見ている。

この報道を受け、ルルレモンとアンダーアーマーの株価はやや値下がりしたが、ナイキ株に変動はなかった。

[原文:Amazon is coming for Nike, Lululemon, and Under Armour with its own sportswear brand

(翻訳:編集部)

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