飢餓に苦しむ8億人に必要な食料の2倍以上が毎年廃棄されている。
Brian Finke/National Geographic
国連によると、今日、地球上では食料の3分の1が廃棄されている。これは20億人が食べるのに十分な量であり、約7500億ドル(約84兆円)の経済損失だ。
こうした食料は、生産され、消費者の食卓に並ぶまでの全ての段階で廃棄されている。時には、ただ見た目が悪いからという理由で。
畑では「見た目の悪い」野菜は収穫されず、腐るまで放置される。食料品店では、傷んでいる野菜や果物は(まだ食べられる状態だとしても)廃棄される。そして家庭では、食べ残しはそのまま捨てられ、生鮮食品は賞味期限が切れる前に捨てられる。
食料廃棄は、モラルの問題だ。廃棄される食料の量は、世界で飢餓に苦しむ約8億人を2回養ってもまだ余る量だとナショナル・ジオグラフィックは指摘する。
同誌が2016年に国際連合食糧農業機関(FAO)のデータを確認したところ、一部の食品は他の食品よりも多く廃棄されていることが分かった。
食品カテゴリーごとの廃棄率をランキング形式で紹介する(なお、廃棄率はそのカテゴリー全体の生産量のうち、何割が廃棄されているかを表す)。
7位:牛乳、ヨーグルト、チーズ —— 17.1%
Crown Finish Caves
6位:鶏肉、牛肉、豚肉 —— 21.5%
Shutterstock/Pavlo_K
5位:レンズ豆、グリーンピース、ひよこ豆、油の精製に使われる種 —— 22.1%.
4位:シリアル、パン、米 —— 29.1%
Hollis Johnson
3位:マグロ、サーモン、エビ、その他魚介類 —— 34.7%
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2位:果物、野菜 —— 45.7%
Army Medicine/Flickr
1位:ジャガイモ、ビート、ラディッシュ、ニンジン —— 46.2%
Reuters/Vasily Fedosenko
[原文:A third of the planet's food goes to waste — here's what we throw out the most]
(翻訳:Yuta Machida)