マーケットシェアの低下にも関わらず、ナイキは10代の若者に引き続き人気。
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若い世代はオンラインショッピングを良く利用し、ナイキやターゲットといった大手ブランドではなく、より小規模な専門ブランドを選んでいる。投資銀行パイパー・ジャフレー(Piper Jaffray)が半年ごとに発表する10代の消費動向調査で明らかになった。
この1年で10代の支出は2%減少したが、ファッションは依然として優先順位が高く、ショッピング予算の38%を占めた。オンラインショッピングを好む10代も増えており、17%がオンラインで買い物をしたことがあると回答、昨年より2%増加した。
調査によると、10代はより小規模で専門的なショップを好み、老舗の大手ブランドを避けている。
10代に人気のファッションブランド、トップ10を紹介しよう。
10位 シュプリーム(Supreme)
Supreme
ストリート系ブランド「シュプリーム」は、人気アーティストのグッチ・メイン(Gucci Mane)や、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションなどで過去5年、人気を高めている。最近、企業価値は10億ドル(約1120億円)と評価され、パイパー・ジャフレーのトップ10に初めて登場した。
9位 アーバンアウトフィッターズ(Urban Outfitters)
Flickr/Mike Mozart
アーバン・アウトフィットターズは成長とともに、かつて得ていた評価の維持に苦心し、売り上げは下降した。昨年の調査から順位を4つ下げた。
8位 H&M
Flickr/Mike Mozart
商品がサイズ表記よりも実際はかなり小さく、表記が不正確で、顧客を混乱させ、失望させたと批判を浴びている。調査によると、10代のマーケットシェアは3%。
7位 ルルレモン(Lululemon)
Thomson Reuters
他のアスレジャーブランドが苦戦している中、革新的な商品、アメリカ国外での売り上げとオンラインショッピングの売り上げの増加によって成長を遂げている。アマゾンが潜在的な競合企業となり、同社の成長を妨げる可能性は残っている。
6位 パックサン(PacSun)
Facebook.com/pacsun
2016年に破産申告したが、いまだ10代からの人気を維持している。若い顧客を魅了し続けることができれば、長期的な安定を得られる可能性もある。
5位 ホリスター(Hollister)
Hollister
ビーチスタイル・ファッションのホリスターは、アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie&Fitch)のセカンドライン。同社が苦戦を続けている中、明るい材料となっている。
4位 フォーエバー21(Forever 21)
Getty
最近、タコベルとの話題のコラボレーションで、ミレニアルの話題となった「Forever 21」。しかし、頻繁に起きている著作権侵害の申し立てが、同社に問題をもたらすかもしれない。
3位 アディダス
Reuters/Hannibal Hanschke
大学スポーツ史上最大の不祥事に関与したアディダスにとって、今回の調査はラッキーなタイミングだった。否定的な報道が来年の調査にどう影響するかはまだ分からない。
2位 アメリカンイーグル(American Eagle)
Mike Mozart/flickr
小売業を取り巻く厳しい環境の中で、アメリカンイーグルは驚くほど好調な売り上げを続けている。さらに、広告キャンペーンにおいてモデルの写真を一切修正しないことで、ありのままの身体を肯定する取り組みを推進している。
1位 ナイキ
AP/Mary Altaffer
ここ数年、10代からの人気を失っているにも関わらず、2位のアメリカンイーグルの2倍以上のマーケットシェアを獲得、大差をつけてトップを維持した。とはいえ、アディダスの成長が、同社に緊張をもたらしている。
[原文:These are the 10 clothing brands that teens are obsessed with]
(翻訳:本田直子)