日本の財政は大丈夫なのか。債務残高は1000兆円を超え、GDPに対する債務残高比は200%を超える。今回の衆院選でも大きな争点の一つとして消費税の使途変更が挙げられ、もし増税分が教育無償化に割り当てられれば、2020年度にプライマリーバランス(基礎的財政収支)を黒字化するという目標は実現不可能になる。
これから結婚・子育てを考えている20代30代にとって、教育費の無償化という政策は魅力的だが、財政再建を後回しにしてもいいのか、そもそもこのままで日本の財政は大丈夫なのか、という不安も募っている。
日本の財政の現状や今後の社会保障など、若い世代が漠然と抱える5つの不安について、立場の異なる2人の専門家、第一生命経済研究所の永濱利廣首席エコノミストと中央大学法科大学院の森信茂樹教授に話を聞いた。
日本の将来について、多くの若者が不安を抱いている。
撮影:今村拓馬
今、若い世代ほど漠然とした将来不安を抱え、消費よりも貯蓄に回す傾向が強まっている。
30歳未満の単身勤労者世帯の貯蓄現在高は、2014年では男性190.3万円、女性148.9万円で、女性は調査年による増減が大きいが、男性は概ね増加傾向にある。バブル期の1989年と2014年を比較すると、男性は+52.3万円(消費者物価指数を考慮した実質は+23.8%)、女性は+16.9万円(同+1.3%)である。
「将来年金をもらえるとは思っていない」
そんな声もよく聞こえるが、本当にもらうことはできないのか。
Q1.今の社会保障制度は持続可能か?今の20代は将来年金がもらえるのか?
既に社会保障の効率化は進んでいる。年金も過度な心配はいらないが、支給年齢を引き上げる余地はある(永濱)
永濱利廣(以下、永濱):社会保障の効率化は結構進んでいるから、今のところ過度な懸念はしていない。2015年度時点で、社会保障給付は2012年3月の政府推計よりも5兆円下振れ、つまり下回っている。
理由は、今までデフレ下で減額されていなかった年金給付が減額されたり、景気が良くなって失業給付が減ったりしているから。医療費も2016年度に14年ぶりに減少している。高額薬の使用が減少したことや、薬の公定価格(薬価)を全般に引き下げたことが効いている。
逆にいうと、効率化が進んでいるから消費が落ち込んでいる側面はある。ただでさえ消費増税で8兆円の負担増に加えて、本来受け取れるはずだった社会保障給付が5兆円程度下振れている。つまり13兆円ぐらい家計に回るお金が削減されているのだ。
現状日本の財政に過度な心配は必要ないと語る永濱氏。
今後は、(医療機関の)窓口負担を増やす、市販で買える薬は保険の対象から外す、後期高齢者でも裕福な人は医療負担費を2割に上げるなどの話が出ている。将来的には、マイナンバーを義務化して金融資産を多く持っている人には後期高齢者でも多く負担してもらう、という具体的な施策も考えられている。そうしたことを確実に実施すれば、財政的に過度な心配はいらない。
むしろ、急速に改革を進めたり、過度な不安を煽ったりすることで、消費者が財布の紐を締め、景気に悪影響を及ぼす方が心配だ。
年金も改革の余地がある。年金は税金からも払われるのだから、普段消費税を払っているのに保険料を支払わずに年金をもらう権利を放棄するのはもったいない。
ただ、日本より平均寿命が短い欧米諸国が年金支給開始年齢を将来67〜68歳に引き上げることを決めており、日本もいずれ70歳程度へ引き上げる余地がある。
年金ほど安全な資産運用はない。いくら少子高齢化が進んでも年金はもらえる(森信)
森信茂樹(以下、森信):年金は、今の世の中で最もリスクの少ない資産運用だ。税制優遇までされており、利回りが高い。年金を積み立てる時には社会保険控除があり、もらう時には公的年金等控除がある。仮に40年間積み立てて、20年間年金をもらえるとしたら、本来は3万円程度。それなのに5万円ももらえる。
膨大な積立金があるし、さらには基礎年金の半分に税金が投入されており、払った分が返ってこないことはあり得ない。いくら少子高齢化が進んでも年金はもらえる。
国民年金が少ないという話もあるが、そもそも月に1万5000円程度しか積み立てていないのだから5万円ももらえれば十分ということ。足りない部分は自己責任で積み立てるほかない。
Q2.プライマリーバランスの黒字化が遅れるとどのような影響があるのか?なぜ財政再建が重要なのか。
(注:プライマリーバランスとは国の基礎的な財政収支のこと。一般会計で歳入総額から国債などの発行(借金)による収入を引いた金額と、歳出総額から国債費などを引いた金額のバランス)
黒字化が遅れてもほとんど影響はない。債務残高だけ見てもあまり意味はない(永濱)
永濱:ほとんど影響はない。プライマリーバランスの黒字化が遅れて大変だと思っている人の主張は、国の財政の信任が失われ、国債が売られて、金利が跳ね上がり、通貨が暴落する、ということ。つまりマーケットへの影響を心配しているのだが、そもそも市場関係者で2020年に黒字化を達成できると思っている人はいない。 政府の見通しでさえ、赤字になっている。
2019年10月に10%に消費増税してもプライマリーバランスは赤字の見通し
出典:財務省
さらに、G7でもプライマリーバランスが黒字なのは、ユーロ圏の恩恵を受けているドイツのみ。他国に何か問題が起こっているかといえば、そうはなっていない。
むしろ、ギリシャやアルゼンチンは無理矢理プライマリーバランスを黒字化させようとして歳出削減を行い、景気悪化を招き、事実上の財政破綻となった。これを日本に置き換えれば、無理矢理プライマリーバランスを黒字化させて、いつまでもデフレ脱却ができない悪影響の方が大きい。
では、なぜ財政再建が重要なのか。
企業が借金をして事業を続けているように、国も借金があっても問題はない。さらに国は永続する。
2016年以降政府債務残高対GDP比は上昇していない
出典:第一生命経済研究所 経済調査部
ただし、政府の債務残高対GDP比が上昇し続ける状態だと、どこかのタイミングで信任を失う可能性はある。
ただ、2016年以降は政府債務残高対GDP比も上昇は止まっている。一方で、イールドカーブコントロール下の金融政策は財政政策と紐付けになっており、国債の発行が減ることで金融政策が引き締めになってしまう(BI注:イールドカーブコントールとは金融市場調整によって長期金利と短期金利の操作を行うというもので、具体的には短期金利はマイナス金利を適用し、長期金利は10年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう長期国債の買い入れを行う)。
こうした状況下では、むしろ国債を発行して金融緩和環境を維持し、経済を正常な状態にするのを優先すべきではないか。
将来に向けてのリスクを抱え込んだ。日銀が購入できる国債の量には限界がある(森信)
森信:今回、安倍政権が2回先延ばしした消費増税にコミットしたことは評価できる。使途を変更したことも、増税を受け入れやすくするという意味ではセカンドベストといえる。しかし、全世代型社会保障という名目で単に歳出を拡大するのはばらまきだ。本来は高齢者に偏っている支出を減らして現役世代に割り当てるべき。
一方、プライマリーバランスの黒字化が遅れる影響は、現状の日本銀行(以下、日銀)が管理しているマーケットではほぼ顕在化していないが、将来に向けての大きなリスクを抱え込んだといえる。
早急に新たな財政健全化目標を立てないと大きなリスクを抱え込むことになる。
確かに現状は金利が低い状態だが、日銀が国債を購入し続けるのにも限界がある。政府の新規国債発行額は30兆円強だが、日銀は年80兆円ペース(直近ではスローダウン)で購入している。 既に市場に出回っている国債の40%以上を日銀が保有しており、今後いつまでも購入できるわけではない。
2017年6月末時点での日銀の国債保有残高は437兆円を超え、保有比率は40.3%を占める
出典:日本銀行
欧米が出口(金融政策の正常化)に向かいつつあり、日本だけが金融緩和を続けることも難しくなる。マーケットというのはグローバルに連動しているからだ。
このまま財政規律が緩み続ければ、マーケットに日銀は財政ファイナンスをしているという材料・弱みを見せてしまうことになる。過去にも何度か仕掛けられているが、国債の下落を狙って投機筋がやってくる可能性がある。ギリシャやスペインはそれでやられた。政府は、材料を人質にとられるような政策を取るべきではない。
Q3.ギリシャのように、日本が財政破綻する可能性はあるのか?
デフォルトはあり得ない。最大のリスクは円の暴落(永濱)
永濱:ギリシャやアルゼンチンと日本が決定的に違うのは経常収支。経常収支とは、海外とのモノやサービス、金融などの取引によって生じた所得の収支のこと。
事実上財政破綻したギリシャやアルゼンチンは経常赤字だった。経常赤字ということは、海外から資金を調達しないと経済が回らない国になっているということ。そうなると、仮に財政が悪化した時に、貸し手が減って経済が回らなくなる懸念はある。
日本は経常黒字。歴史を振り返っても経常黒字で財政危機に陥った国は基本的にない。
ギリシャでは多くの若者が賃金カットや増税を盛り込んだ緊縮財政法案可決に反対した。
REUTERS/Alexandros Avramidis
さらに、日本は対外純資産を約350兆円と世界で最も所有している。 いざとなったら資産を売却して資金を国内に戻す余地もある。
そしてこれが最も重要だが、日本は国債の9割が国内で消化されている。日銀は政府の子会社のような存在でもあり、連結決算で見たら債務は相殺されると見ていい。日本は円建ての国債を発行しているから、いざとなったら日銀がお金を刷って国債を引き受ければいい。
最大のリスクは、財政破綻ではなく、円が暴落すること。野放図に財政を拡大して、日銀が引き受けると、世の中の円の量が増えるので円が暴落するリスクはある。
しかし、ギリシャのように国内産業の競争力がなければ暴落するかもしれないが、日本は科学技術をはじめとして国内産業の競争力が高い国であるため、そのリスクは小さい。日銀が大胆な金融緩和を行う前も「そんなことをすれば円が暴落してハイパーインフレになる」と言っていた人たちもいたが、現状そうはなっていない。
アメリカの経済学者ポール・クルーグマンは、日本は臆病になって大胆な行動ができないから本格的なデフレ脱却を行えていない、「臆病の罠」に陥っていると言っていたが、経済が正常化すれば出口に向かい増税できる環境になろう。
デフォルトする可能性はない。懸念は国際投機筋だ(森信)
森信:デフォルトする可能性はない。ただ懸念があるのはやはり国際投機筋だ。 1990年代前半にスウェーデンのクローネが暴落したが、クローネ安になったことで輸出が伸び製造業が回復した。円が暴落すれば同じようなことが考えられ、国が崩壊するわけではないが、年金受給世代を中心に、国民がインフレで大きな損害を被ることになる。つまりインフレタックス(BI注:貨幣価値の実質的な目減り)だ。
Q4.消費税は何パーセントまで引き上げなければならないか?
2025年には団塊の世代が75歳を超えて後期高齢者となり、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という超・超高齢社会を迎える。財務省は、社会保障給付費は現状の約120兆円から約150兆円に上がると推定する。 この「2025年問題」を乗り越えるために日本はどうすべきなのか?
将来的には消費税を欧米水準まで引き上げてもいいかもしれないが、急激に上げるべきではない(永濱)
永濱:実は2020年代は65歳以上の人口の伸び率が鈍化し、実は社会保障給付費が伸びにくくなる。2023年から団塊世代が後期高齢者入りするから急激に予算が膨らむと言われているが、財務省の推計では、80歳以上も含めて75歳以上全てを平均して出した一人当たり医療費を前提に数字を出しているため、実際の数値より大きく出ている。このため、増えていくのは間違いないが、2025年までに急増するわけではないと考えている。
景気のことを考えれば消費税だけでなく、相続税や純資産課税などを強化してもいい。経済がグローバル化しているので、法人税を引き上げるのは難しいが、将来的には消費税も日本だけ今の状態で低いままというのもまた難しいかもしれない。
このまま金融財政政策を続けて経済が正常化すれば増税する余裕も出てくると思うので、そうなれば国際水準に上げていってもいいのではないか。
OECD諸国の平均が19%程度であることを考えると、15%ぐらいには上げていく余地はあると思う。大切なのは、あげ方。他国を見れば、一気に消費税を3%も引き上げたケースは異例である。景気との見合いで徐々に上げていくのが重要だ。
2019年10月に10%。そのあとは財政再建目標をいつに設定するのか(森信)
森信:今から消費税20%が必要、といった話はしない方がいい。結局毎年の予算編成でやっていくわけで、まずは新たな財政目標を作る必要がある。それがないと予算編成ができない。
あとは常識的な話。ヨーロッパを見れば、「これだけの社会保障をやればこれだけの負担が必要」ということは国民にも自ずとわかってくる。現状、日本だけが中福祉・低負担というように、アンバランス。そこで急速に増税をしたら悪影響も大きく、徐々に国民負担を増やしていくことが必要。
まずは財政健全化目標について議論すべきと語る森信氏。
アベノミクスの最大の問題は負担の議論に蓋をしてきたこと。それが小泉進次郎氏など若手議員のこども保険の提言もあり、議論されるようになってきた。 若者の将来不安を解消するためにもきちんと財源について考えるべきだ。
若者の将来不安を解消していくためにもきちんと財源について考え、若い世代も負担の問題に逃げずに考える必要がある。今回の衆院選では、希望の党など皆消費税凍結となり、結果的に自民党・公明党だけが負担と給付の在り方に整合性のある主張をしたことになった。
消費増税は、まず2019年10月に10%に上がるが、その先は、財政再建目標がないと決められない。プライマリーバランスの黒字化をいつにするのか。2022年なのか、2023年なのか。まずはそこの議論から始めないといけない。
「政府は、日本銀行との連携強化にあたり、財政運営に対する信認を確保する観点から、持続可能な財政構造を確立するための取組を着実に推進する。」を明記
出典:首相官邸
金融政策を出口に向かわせるためにも財政再建が必要。つまり、いつまでも財政赤字を拡大し続ければ、日銀が国債を購入し続けることになる。 財政が健全化し、国債発行を減らさないと出口には向かえない。
出口戦略は金融政策の話だと思われているが、財政の話だ。財政再建とセットで議論しなければならない。
このことについて政府と日銀は2013年1月に、アコード(共同声明)を結んでいる。 しかし、政府が財政規律を緩めたままだから、全ての責任を日銀が一方的に押し付けられている。
Q5.どの政党の「教育無償化」の実現可能性が高いか?
今回の衆院選では、各党が公約で教育の無償化を掲げている。自民党は消費増税分の使途変更、希望の党は増税せずに歳出カット+内部留保課税、立憲民主党は消費税の引き上げなしは明記しつつも代替案は掲げていない。民進党代表選で枝野氏は所得税や金融所得への課税強化、教育国債の発行を掲げていた。
自民党案+景気条項がベスト(永濱)
永濱:教育は人への投資なので無償化は経済にとってプラス。さまざまな研究で言われているように、幼児教育がその後の人の収益性を高める意味では重要なので、幼児教育はなるべく無償化に近づけるべきだと思う。 現状でも小・中学校の家計負担は小さくなってきているので、高校もなるべく負担を減らしていくべき。
大学はオーストラリアの「出世払い方式」が良いと思う。もしくは、社会資本向けに発行される建設国債を人的資本向けも含めた投資国債という形に変えて、教育国債を発行しても良い。
とはいえ、自民党の案を全否定するわけではない。自民党が主張するように、2019年時点で経済が正常な状態に戻っていれば、予定通り消費税を上げて使途を見直しても良いと思う。しかし、2年後は分からない。
2019年後半はオリンピック特需もピークアウトしている可能性もあるし、アメリカも景気回復が10年超えているわけだから、景気後退の可能性もある。そこで無理矢理消費税を上げるのは最悪。ならば、今消えている景気条項(BI注:2012年8月に成立した消費増税法では『消費税率の引上げに当たっては、経済状況を好転させることを条件として実施』と明記、具体的には名目経済成長率で3%程度かつ実質の経済成長率で2%程度を目指すと明記された。しかし2015年3月に成立した消費増税法改正案では景気条項が削除された)を再び追加し、景気の状況を見て判断するべき。
もし2019年に消費増税ができなければ、8%に上げた時の増収分の約4割、借金返済に使われている3.4兆円の一部を使っても良いと思う。
現時点で景気回復を諦めるのも良くないので、自民党案に景気条項を加えるのがベスト。
希望の党は、消費増税せずに政府の債務残高を減らすという主張をしており、よく見ると与党以上の緊縮財政。内部留保課税は、ビジネス界やマーケットには受け入れられず、民主党政権時代のように株安を招くだけだと思う。
希望の党の公約は非現実的(森信)
森信:結果的には安倍政権が最も財源について考えているということになる。枝野氏が9月の民進党代表選で主張していた金融所得への課税強化は反対ではない。金融所得を得ているのは富裕層で、今は分離課税で20%しかない。しかし大幅に上げると海外に逃げたりマーケットが崩れる可能性があるので小幅で上げるべき。5%上げても財源は3,000億円程度ではないか。
教育国債は、赤字国債の言い換えに過ぎないから反対。それに、大学無償化ほど安易で無駄な政策はない。大学教育の便益は多くの場合個人に帰属するし、質の悪い大学ができるだけだ。
希望の党のベーシックインカムは、財源問題の他にも勤労モラルの問題がある。コンビニの店員やゴミ掃除などキツい仕事をやる人がいなくなる。そうするとキツい仕事の給料がどんどん上がらざるをえない。そうではない業種は、ベーシックインカムをもらっているのだからといって給与が下がる可能性がある。おそらく、ベーシックインカムで期待していることと逆のことが起きると思う。また、富裕層も含めて無条件に配るというが、そのことがいかに無駄か、全く理解できない。
また歳出カットの話も、私は財務省にいたからよく分かるが、「身を切る改革」というような抽象的な言葉では、兆単位の財源は絶対に出てこない。民主党政権が信頼を失ったのは、財源なく子ども手当を配るという公約で実現できなかったからだが、同じことが起きるだけだろう。
内部留保課税についても、韓国など海外の事例を見ると結局配当金に流れてしまう。その結果喜ぶのは、外国人投資家か、持ち合い株の企業。2割弱の個人投資家も潤うが、それは高所得者。そうなると、結局一般の人にはお金が回らない。これで消費税凍結に代わる恒久財源を求めるという発想は、経済の実態が分かっていないのではないか。野党はもう少し経済政策を磨く必要がある。
(文・写真:室橋祐貴)
永濱利廣(ながはま・としひろ):第一生命経済研究所経済調査部・首席エコノミスト。内閣府経済財政諮問会議政策コメンテーター、総務省消費統計研究会委員、景気循環学会理事兼事務局長なども務める。1995年早稲田大学理工学部卒、2005年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。
森信茂樹(もりのぶ・しげき): 中央大学法科大学院教授、東京財団上席研究員、政府税制調査会専門家委員会特別委員。1973年京都大学法学部卒業後、大蔵省に入省、主税局などを経て、財務省財務総合研究所長を最後に退官。著書に『日本の税制 何が問題か』『抜本的税制改革と消費税』『日本が生まれ変わる税制改革』など。