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北京の42マイル(約68キロメートル)南で現在建設中の「北京大興国際空港(仮名)」は、完成すれば世界最大の空港となる。
北京にはすでに「北京首都国際空港」が存在しており、同空港には2008年、北京オリンピックに先駆け、新しくターミナルが追加された。しかしその後も需要は高まり続け、ロイターによると、北京大興国際空港はその需要の緩和を目的に建設されている。
開港は2019年とまだ少し先だが、詳細を見ていこう。
このプロジェクトは2014年、習近平政権下で始まった。
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空港には高速道路もしくは高速鉄道でアクセスできる。厳密に言うと河北省に位置するが、北京に十分近いので、北京首都国際空港の混雑緩和につながるはずだ。
北京郊外に建設中の北京大興空港ターミナルの内側。
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北京首都国際空港もかなり大きい。同空港の2016年の乗降客数は世界2位。これを上回るのは、アメリカのハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港だけだ。
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ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港は、世界で最も忙しい空港だ。1日の平均乗降客数は27万5000人。ターミナルビルの面積は680万平方フィート(約63万平方メートル)。
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建設中の北京大興国際空港は、このハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港に匹敵する空港となるだろう。開港当初の年間乗降客数は4500万人を見込むが、最終的には年間1億人が利用できるようになる。
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北京大興国際空港の面積(滑走路を含む)は、18平方マイル(約47万平方キロメートル)に及ぶ予定で、建設には5万7000トンの鋼材が使用される。
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建設費用は総額約120億ドル(約1兆3500億円)に上る。
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開港後は、中国の航空大手3社のうち2社が、北京大興国際空港を利用する予定だ。同空港の乗降客のほとんどが、中国東方航空と中国南方航空の利用客となるだろう。
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北京大興国際空港は2019年に開港予定。
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[原文:Beijing has unveiled a $12 billion airport that's the biggest in the world — here's the first look]
(翻訳:Yuta Machida)