お値段4626万7692円(税別)のランボ上陸!「アヴェンタドールS ロードスター」アジア初披露

アヴェンダドール S ロードスターとランボルギーニのエグゼクティブ

本国から社長兼CEOのステファノ・ドメニカリ氏(車の左)、チーフ・コマーシャル・オフィサーのフェデリコ・フォスキーニ氏(左端)、デザイン責任者のミィティア・ボルケルト氏(右端)が来日。

10月20日、アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパンは、「Lamborghini Day 2017」を東京プリンスホテルで開催。日本に初めて「ランボルギーニ 400GT」が輸入されてから50周年を迎えることを記念したイベントで、フランクフルトモーターショーで発表した「アヴェンタドール S ロードスター(Aventador S Roadstar)」をアジアで初めて披露した。

アヴェンタドール S ロードスターは、文字通りアヴェンタドール Sのロードスター(オープンカー)モデル。車体後部はクーペとまったく異なるデザインとなり、オープンカーならではのエアロダイナミクスを実現している。

イベントには、同社アジア太平洋地区代表のアンドレア・バルディ氏、日本および韓国のマネージング・ディレクターのフランチェスコ・クレシ氏に加えて、本国から社長兼CEOのステファノ・ドメニカリ氏、チーフ・コマーシャル・オフィサーのフェデリコ・フォスキーニ氏、デザイン責任者のミィティア・ボルケルト氏が来日。同社が「世界No.2のマーケット」と位置づける日本市場の重要性が示された。

ランボルギーニの歴史は1963年に始まる。トラクターの製造で財をなしたフェルッチョ・ランボルギーニ氏がフェラーリを購入。しかし同社の対応に激怒し、自身でスポーツカーの製造に乗り出したことが創業のきっかけという伝説は良く知られている。

デザイン責任者のボルケルト氏も壇上で、「ランボルギーニをデザインすることは大変な重責だが、“自分で自分の欲しい車を作る”というフェルッチョの理念、夢を追い続けることが何よりも大切」と語った。

エンジンはクーペと同様の6.5リッター(6498cc)V12気筒ノーマルアスピレーション(自然吸気)、0-100km/h3.0秒、最高速度350km/h。

なお同日は、昨年に続きクラッシックカーの品評会「ランボルギーニ・デイ コンクール・デレガンス Tokyo2017」も開催。オーナーたちが自慢の愛車を披露した。

それでは、スーパーカーの中のスーパーカーを見てみよう。



駐日イタリア大使ジョルジョ・スタラーチェ氏がサプライズで登壇。「ネクタイの色が同じ」と会場を和ませた。

駐日イタリア大使


フロントはクーペと共通。“獰猛”という言葉が浮かぶ。

フロント

駆動方式もクーペと同じ4WD、新しい4輪操舵システムを搭載。後輪を低速走行時にはステアリングとは反対方向に動かして敏捷性を高め、高速走行時には同方向に動かして安定性を向上させる。


全長4797mm、全幅2030mm(ミラーを除く)、全高1136mm、ホイールベース2700mm。

全体

カーボン製のハードトップは約6kg。フロントのトランクに収まっている。

タイヤはピレリ P ゼロ。フロントは255/30 ZR20、リアは355/25 ZR21。

フロントタイヤ

巨大なカーボンセラミック製のブレーキディスク。

運転席。どんな人が座るのか。

運転席

運転しやすいなどと言われるが、評価できるわけがない。

V12エンジンをそのまま見せるトランスペアレント・オプション。

後部

V12エンジンは8400rpmで740馬力を生み出す。ダウンサイジングとは無縁。

マフラーは3本出し。V12から、どうまとめられているのだろう。

マフラー

壇上でアンベールされたのは、50周年を記念して作られた5台の特別モデルのうちの1台。それぞれ、地、水、火、風、空をイメージしており、これは水をイメージしたモデル。5台ともすでに完売している。

ワイパー。300km/hで動かすとどんな世界が広がるのか。

ワイパー


サイドシルには堂々たるエンブレム。

エンブレム


ドアは上に開くシザーズドア。

シザーズドア


ミッド・リアに収まるV12エンジン。

V12エンジン

手前、左右横向きに2本のショックアブソーバー。エンジンの上のXのバーがボディ剛性の高さを物語る。


センターコンソール。ブルーのフタの下にスタートボタンが隠されている。

センターコンソール

スタートボタンの上部には、走行モードの選択ボタン。「ストラーダ」「スポーツ」「コルサ」「エゴ」の4つの走行モードが選択できる。

ハンドルまわりはシンプル。

ハンドルまわり

ハンドルの裏側にはパドルシフト。7速セミATはロボット化され、50ミリ秒以内のギアシフトが可能に。

こちらは“普通の”アヴェンタドール S ロードスター。でも普通って...

アヴェンダドール S ロードスター


内装。ホワイトのレザーシートは「おしゃれ」としか言えない。

内装


会場にはレース用の「ウラカン スーパートロフェオ EVO」も。

ウラカン スーパートロフェオ EVO


ルーフの上のエアロインテークが特徴。

サイドビュー


ミウラだ! 「ランボルギーニ・デイ コンクール・デレガンス」で世界No.1に輝いた車体とのこと。

ミウラ

会場の一角にさり気なく置いてあった。もっとアピールすればいいのに。

滑らかで、エレガントで、美しい...

ミウラ


アンテナまでカッコよく見える。

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5速マニュアル。

5速マニュアル


発表会場の外では、品評会「ランボルギーニ・デイ コンクール・デレガンス Tokyo2017」の準備が進められていた。ランボルギーニだらけだ。

ランボルギーニ・デイ コンクール・デレガンス Tokyo2017


こちらには真っ赤なミウラ。

真っ赤なミウラ


カウンタックが2列縦隊で並んでいる。

カウンタックの列


真っ赤なカウンタック!

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スーパーカーと言えば、真っ赤なカウンタック。はい、そういう世代です。

話が逸れた。アヴェンタドール S ロードスターの価格は税別4626万7692円...。ふぅ。

アヴェンダドール S ロードスター

社長兼CEOのステファノ・ドメニカリ氏は元フェラーリ。2008年にはスクーデリア・フェラーリF1のチーム代表を務め、コンストラクターズ部門で優勝を収めた。2014年11月から現職。

なお価格は“普通”のアヴェンタドール S ロードスターの価格。5台とも完売している限定モデルの価格は未公表だが、さまざまなオプションが追加されている。

アヴェンタドール S ロードスターの発表イベントであったが、ドメニカリ氏のスピーチの後半は、12月4日発表する新型SUV「ウルス」に終始した。同氏が「ゲームチェンジャー」と呼ぶウルスは、同社のポートフォリオを拡大し、シェアをより一層拡大するという重要な役割を担う。

「アウディに所属しているが、イタリアのメーカーとして、今後も存在感を示していく」と結んだ。

(文・撮影:増田隆幸)

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