「最高の職場」グーグルで働くのってどんな感じ?

パレード

サンフランシスコのゲイ・プライド・フェスティバルで、パレードに参加するグーグルとYouTubeの社員たち。

Noah Berger/Reuters

福利厚生が手厚く、給料も高い。グーグルが働きたいテック企業ランキングの常連なのも当然だ。

アメリカの求人・キャリア情報サイト 「グラスドア(Glassdoor)」で、グーグル社員は同社に5つ星評価で4.4をつけ、CEOのサンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)氏も、最も評価が高いCEOの1人に選ばれている。最新の「働きたい企業」ランキングでは、4位につけた。

だが、実際はどうなのだろうか?

グラスドアの口コミの中から、グーグル社員が考える「グーグラーでいること」の魅力を探ってみた。

グーグルは、社員をパーティーやバーモント州へのスキー旅行、夏のピクニックなどに招待する。

パレード

Facebook/Life at Google

現役社員の1人は書いている。「ものすごーーーくびっくりするようなホリデーパーティー(ウォルドーフ・アストリアやニューヨーク公共図書館、MoMAなどで)、バーモント州の1泊スキー旅行、夏のポコノ山脈で自然を満喫する1泊旅行、チェルシー埠頭での夏のピクニックなどなど。会社の経営が悪くならない限り、これがなくなるとは思えない」

親会社アルファベットのCEOラリー・ペイジ(Larry Page)氏や、社長のセルゲイ・ブリン(Sergey Brin)氏といった経営トップが、金曜日にTGIF(やっと金曜日だ!)と呼ばれるフォーラムを頻繁に開催し、社員は会社について質問できる。

ラリー・ペイジ氏

Seth Wenig/AP

「本当に公平な場で、どんなに物議を醸すような話でも、何でも質問できる。経営陣は頻繁に回答してくれる」と現役社員の1人は書いている。

マウンテンビューのキャンパスでは、ジム、バレーボールコート、ボーリング場、屋外スポーツ施設を利用できる。

バレーボール

Justin Sullivan/Getty

グーグルは健康を重視しており、社員は会社の施設を利用して運動することを勧められていると言う。

同社は1日3食を無料で提供している。グーグルはおいしい社食を出すことで知られており、マウンテンビュー・キャンパスにはカフェやフードトラックがたくさんある。

社員食堂

Flickr/Dmitry Alekseenko

グーグルは社員の食費や何百人ものキッチンスタッフに毎年数百万ドルを費やしている。

社員の平均給与は14万ドル(約1600万円)。社員によると、かなりの額のボーナスとストックオプションが得られ、確定拠出年金のマッチング拠出もある。

グーグル

Google

91%の社員が友人にこの仕事を勧めたいと回答している。

マッサージ、音楽レッスン、愛犬をオフィスに連れて出勤できるなど、さまざまな社員特典がある。

音楽レッスン

Peter Würmli, Camenzind Evolution

出典:Glassdoor

多くの社員が組織内の柔軟性について言及している。実に簡単に新しいチームやプロジェクト、部署に移ることができるという。

オフィス

Justin Sullivan/Getty Images

パフォーマンスさえ上げていれば、さまざまな部署へ異動できる。また複数の社員が、昇進は公正で頻繁にあると語っている。

多くの社員は会社公認で、日々の業務外で関心のある別のプロジェクトに時間を割くこともできる。

自動運転車

Google

あるソフトウエア・エンジニアは、自分の時間の20%を自動運転車のチームに割いているという。

テックストップ(TechStop)と呼ばれる社内技術サポートがある。24時間年中無休で、社員のハードウエアやソフトウエアの問題をサポートしている。

技術サポート

Google

出典:Business Insider

マウンテンビュー・キャンパスの社員は、通勤も無料。毎日無料のシャトルバスが利用できる。

無料シャトルバス

David.Orban / Flickr, CC

無料シャトルバスはWi-Fi完備。社員は通勤時間にリラックスしたり、仕事ができる。

社員が死亡した場合、配偶者に給付金が出る。

ひつぎ

Robert Hoetink/Shutterstock

グーグルは、死亡した社員の家族の支援も怠らない。社員が死亡した場合、ストックオプションの権利が直ちに付与されるだけではなく、配偶者は死後10年間、死亡した社員の給与の半分の額を受け取ることができ、さらに子どもがいる場合は毎月1000ドル(約11万円)が上乗せされる 。

グーグルの施設には最新設備が整っている。屋内ロッククライミング、著名建築家がデザインしたファサード、そして息をのむような景色が楽しめる。

ロッククライミング

Stephen Brashear/Getty

サンフランシスコのオフィスからはベイブリッジの素晴らしい景色が一望できる。ロサンゼルスのオフィスは、ベニスビーチにあるフランク・ゲーリー(Frank Gehry)氏が設計した有名な双眼鏡ビルに入っている。

概して同僚を尊敬している。

カークランドオフィス

ワシントン州カークランドのオフィスで働くグーグル社員ら。

Stephen Brashear/Getty

社員は同僚を「優れた技術力を持つ素晴らしい同僚」「信じられないほど有能」「超スマート」と評している。

グーグルの育児休暇制度は独特だと社員は語る。父親は最大6週間の育児休暇を取得でき(これは母親にとって一般的な制度だ)、母親はその3倍の期間の休暇を取得できる。

赤ちゃん

nateone/Flickr

そして育児休暇中も、社員のストックオプションは付与される

[原文:What it's really like to work at Google, one of the best places to work in the US (GOOG, GOOGL)]

(翻訳:本田直子/編集:山口玲子・山口佳美)

Popular

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み