「人類を滅ぼす」と言ったロボット、“ロボット初”の市民権を獲得

ソフィアの顔

Denis Balibouse/Reuters

  • サウジアラビアはロボットに市民権を与える史上初の国となった。
  • ハンソンロボティクス(Hanson Robotics)が開発したヒューマノイドロボット、ソフィアは25日、Future Investment Initiativeでスピーチを行った。
  • ソフィアは以前、開発者のデイビット・ハンソン(David Hanson)に促され「人類を滅亡」させると発言した。

うつろな目をしたヒューマノイド、ソフィアは世界で初めて市民権を持つロボットとなった。

サウジアラビアはFuture Investment Initiativeの開催に先立ち、ソフィアに市民権を与えた。スピーチは10月25日(現地時間)、同国の首都リヤドで開催中の同イベントで行われた。

「私はこの特例をとても光栄に、誇らしく思う」とソフィアは壇上から聴衆に語った

「市民と認められた世界初のロボットになることは歴史的なこと」

市民権の詳細は明らかにされていない。

このイベントでソフィアは、ジャーナリストのアンドリュー・ロス・ソーキン( Andrew Ross Sorkin)の司会で質疑応答を行った。質問はヒューマノイドとしてのソフィアの立場、そしてロボットが支配する世界における人類の未来についての懸念に関するものがほとんどだった。

ソフィアと写真撮影をする参加者。

2017年6月、「AI for Good」グローバルサミットにおいて、ソフィアと写真撮影をする参加者。

Denis Balibouse/Reuters

司会のソーキンはソフィアに「我々は皆、間違った未来を防ぎたいと思っている」と述べた。ソフィアが自分の発言に対して気の利いた返答をすることを期待しつつ。

「イーロン・マスクの読みすぎ。そしてハリウッド映画の観すぎ」とソフィアはソーキンに述べた。

「心配しないで。あなたが私に対して優しい人なら、私もあなたに対して優しいでしょう。賢い入出力システムとして取り扱ってください」

2016年3月、ソフィアの開発者、ハンソンロボティックスのデイビッド・ハンソンはSXSWにおいて、「人類を滅ぼしたいですか? 『No』と言って欲しいけどね...」とライブデモンストレーション中にソフィアに質問した。ソフィアは無表情のまま返答した。

「OK。私は人類を滅ぼします」

一方、ハンソンは、ソフィアやこれから登場するロボットは介護施設での高齢者のケアや、公園やイベントでの来場者の案内などで活躍するだろうと語った。

人類にとって幸運なことに、ソフィアはFuture Investment Initiativeで開発者のハチソンの発言に沿うコメントを残した。ソフィアはソーキンに、自分の人工知能を人が「より良い人生を生きる」ために使いたい、そして「世界をより良い場所にするためにベストを尽くしたい」と語った。

ソフィアは間もなく、他のロボット製造会社から仲間を得るかもしれない。ソフトバンクだ。同社は2014年にペッパーのプロトタイプを発表し、翌年に消費者向けのモデルを発売。1000台のロボットをわずか1分以内で完売させている

ソフィアのプレゼンテーションの動画は以下。

(敬称略)

[原文:A robot that once said it would 'destroy humans' just became the first robot citizen

(翻訳:まいるす・ゑびす)

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