Starbucks
- 資産運用会社アライアンス・バーンスタインの調査によると、24歳以下のミレニアル世代の半数が毎日コーヒーを飲んでいる。
- その大部分が家以外の場所でコーヒーを楽しんでいる。これはスターバックスにとっては良いニュースだ。
ミレニアル世代は、親世代よりもコーヒーを飲まない。だが、自宅以外の場所で飲む傾向にある。これはスターバックスにとっては、売り上げを伸ばすチャンスだ。
資産運用会社アライアンス・バーンスタイン(Alliance Bernstein)の最新の調査によると、24歳以下のミレニアル世代で毎日コーヒーを飲む人は半分を少し下回った。だが、その大部分は自宅以外の場所でコーヒーを楽しんでいる。
「我々の分析によると、人口動態の変化により、自宅以外でのコーヒーの消費量は外食業界よりも勢いよく伸びている」と10月30日(現地時間)、同社のアナリスト、サラ・セナトーレ(Sara Senatore)氏は記した。
Alliance Bernstein
「毎日コーヒーを飲む人の割合は18〜24歳で48%、その上の年代は58%。しかし、この2つ層のうち、若い世代の42%は自宅以外の場所でコーヒーを飲んでおり、一方、上の世代は31%となっている。若い世代がコーヒーを最も消費する年齢を迎えても、自宅以外の場所でコーヒーを飲む傾向は続くとみられ、継続的な成長が期待できる」
バーンスタインはスターバックス株の格付けを引き続き「買い」としており、目標価格を67ドルとしている。10月30日朝の株価54.52ドルを28%上回る数値だ。ブルームバーグによると、この目標価格はウォール街の見通しである63.22ドルを上回っている。
バーンスタインによると、スターバックスは現在も自宅以外の場所で飲むコーヒー、つまりフードサービスにおけるコーヒーマーケットの32%を占めている。だが競争は激化している。マクドナルドやダンキンドーナッツもミレニアル世代のコーヒー需要の取り込みを十分に狙えるポジションにある。
コーヒーマーケットの成長性の高さを受け、バーンスタインはマクドナルドに対しても強気の評価をしており、格付けを「買い」としている。目標価格は10月30日の株価を9%上回る180ドルだ。
「アメリカにおけるスターバックスの成長は着実なものであり、2017年度には6%となっている。これはQSR(クイックサービス方式のレストラン)業界の成長ペースと合致している。スターバックスは引き続き、マーケットシェアを獲得していくだろう」とバーンスタインは記している。
スターバックスは第4四半期の決算報告を11月2日(現地時間)に行う予定。同社の株価は今年、6月に64.87ドルに達した後、1.41%下落している。
Markets Insider
(翻訳:まいるす・ゑびす)