ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイ社長の前澤友作氏が、今年5月に123億円で落札した、ジャン・ミシェル・バスキアの作品が10月31日、日本で初公開された。前澤氏が設立した、公益財団法人現代芸術振興財団が主催する「第4回CAF賞入選作品展覧会」(東京・代官山)に登場した。展覧会には特別展示として、前澤氏の個人コレクションから5点が、無料で公開されている。
CAF賞は、高校、大学、大学院、専門学校の学生を対象にした、若手アーティスト育成を目的に、前澤氏が実施している。アメリカ人アーティスト最高額の作品と、無名のアーティストたちの作品が一同に会する自由な気分に満ちた、ユニークな空間演出をのぞいてみよう。
日本初公開、123億円のバスキアは写真撮影も自由だ。
前澤氏が大好きだという作品、マーク・グロッチャンの「Untitled」は吸い込まれそうな黒だ。
このフロアはすべて前澤氏のコレクション。バスキア以外の金額は非公表。
バスキア作品のすぐ隣では、高校生から60代まで公募で集まったアーティストの作品が並んでいる。
ポップ・アート界のアイコン、アンディ・ウォーホルの作品も。タイトルは「Flowers」。
バスキア作品を好きなだけ近寄って見ることもできる。
すべての作品が無料公開。芸術の秋に浸ってみたい。
(文・滝川麻衣子、写真・今村拓馬)