iPhone Xを18時間使ってわかった「新機能」と「変化」ファーストインプレッション

iPhone X

iPhone X.

Hollis Johnson

  • iPhone Xを1日弱、テストしてみた。
  • 全体的にはデザインと大画面を楽しんだ。ホームボタンがないことは気にならない。
  • Face IDはちょっと心配だったが、問題なく動作した。

先月、アップルがiPhone Xを発表したときに短時間だが触る機会があった。ヒット作となることを確信させる出来だった

今週、より長時間、使ってみることができた。そして同じようにアップルが成し遂げたことに感銘を受けた。

私がiPhone Xを使ってみたのは1日弱なので、完全なレビューをお届けできるのは来週以降になるだろう。だが実際の利用シーンでどのように動作するのかを、アップル社員の目を気にすることなくチェックすることができた。

iPhone Xを約18時間使ってみたファーストインプレッションをお送りしよう。

ようやく、新デザイン

最新のスマートフォンのトレンドは、可能な限り大きなディスプレイを搭載すること。そしてベゼルを狭くする、あるいはなくすことだ。これまで、iPhoneはその巨大な本体サイズのわりに小さなスクリーンという意味で、トレンドに乗り遅れていた。

iPhone Xはデザインを一新。3年以上ほぼ変わらなかった外観は、とてもいい具合に、根本的に変わった。

最も優れている点はディスプレイだ。5.8インチというサイズはiPhone 8 Plusよりも少し大きい。だが本体はiPhone 8よりも少し大きいだけ。Plusモデルのサイズはサーフボードのようだと嫌がる人も多いが、iPhone Xのサイズはパーフェクトなバランスだ。

iPhone Xのサイズ

iPhone X(右)はiPhone 8 Plusよりも大きなディスプレイを搭載しながら、より持ちやすい。

Hollis Johnson

有機ELディスプレイ(OLED)をiPhoneとして初めて搭載、OLEDはより省電力で高解像度、色再現度に優れるという特徴を持つ(Samsungのスマートフォンは何年も前から有機ELディスプレイを搭載、表示についてはiPhoneよりも高い評価を得ていた)。iPhone Xのスクリーンは実に素晴らしい。まるでスマートフォンに直接描かれているようにさえ見える。

背面はiPhone 8と同じくガラス製で、アルミではなくスチール製の外枠で本体を囲っている。私が試用したのはシルバーだったが、スチール製の外枠がクローム調の美しい輝きをまとっていた。個人的には、スペースグレーよりもカッコイイと思う。

もちろん、有機ELディスプレイを搭載したことでアップルは他にも大きなデザイン変更を行った。まず、ホームボタンがない。その代わり、スクリーンの下からのスワイプアップ操作でホーム画面に戻れる。画面下部に表示されるバーは、スワイプできる場所を教えてくれる(個人的には、ホームバーと呼びたい)。10年もホームボタンを押してきたので、慣れるまで少し時間がかかったが、今では自然な動作に感じられる。

もちろんカメラなどの機能はソフトウエアには置き換えられないので、ディスプレイの上部には新たに切り込みができた。

切り込みは気にならない

切り込み

切り込みを受け入れよう。

Hollis Johnson

iPhone Xの切り込みは、なにかと議論を巻き起こしている。

アップルは前面カメラや最新のセンサー類を囲うようにディスプレイをデザインした(この件は、もう少し続けよう)。これまでのiPhoneのディスプレイとは根本的にデザインが異なっている。ここは最も評価が分かれるところだろう。Daring Fireballを運営する大物アップルユーザーのジョン・グルーバー(John Gruber)氏は、ノッチは「目障りだ」とコメントしている

しかし、これは明らかに行き過ぎた考えだ。

私は切り込みは気にならない。実際、私は切り込みが気に入っており、またソフトウエアのインターフェイスともうまく統合されている。切り込みの横には時間やバッテリー、Wi-Fiや電波状況が表示される。標準では、写真や動画はダブルタップしてズームしない限り、切り込みにはかぶさらない。切り込みが気になることはほとんどない。Twitterやフェイスブックといったアプリをスクロールして使うときにはとても良い感触だ。

残念だが、切り込みのメリットとデメリットについては、今後数週間にわたって議論が繰り返されるだろう。それもひどい議論が。これは警告しておこう。

サードパーティのアプリは、まだ準備不足

これまでのところ、画面が大きくなり、ホームボタンがなくなったことで、最も大きな不利益を受けているのはサードパーティ製アプリのデザインだ。私が使っているアプリの多くは、まだ新しい画面サイズに合わせたデザインになっていない。だから画面の上下に黒いバーが表示されてしまい、スペースがかなり無駄になっているように見える。

iPhone Xの画面サイズ用に調整済みのアプリもあるが、かなりファンキーなデザインになっている。例えば、いくつかのアプリは画面下部のホームバーの近くに、使いもしない大きな空白がある。また、私が見た中で少なくとも1つアプリは、ホームバーがメニューアイコンに向かって流れ出しているようなデザインだった。

アップルも例外ではない。キーボードがポップアップするようなiPhoneのデフォルトのメールアプリなどアップル製のアプリでも、画面下部に使いもしないスペースがあった。

iPhones 5から6になって、画面サイズが大きくなったときと同様に、開発者が新しいディスプレイのサイズと形に対応できるまで、2、3カ月はかかるだろう。

Face IDは、心配しなくていい

アニモジ

新しいフロントカメラを用い、ユーザーの表情を反映させたアニモジ(animoji)を作ることができる。

Hollis Johnson

ホームボタンがないということは、Touch IDの指紋認証センサーもないということだ。代わりにiPhone Xでは、Face IDと呼ばれる顔認証機能を搭載している。Face IDは、新しいフロントカメラとセンサーを使って顔を正確にスキャンし、その情報を数学的データとして安全に保存する。

iPhone Xはまだ発売前だが、Face IDについてはすでに多くの人が不安を感じている。暗い場所でも使える? 気味が悪い? 安全性は? ブルームバーグは10月25日(現地時間)、不安を煽るような話を伝えた。アップルが生産目標を達成するために、サプライヤーにFace IDの精度を落とす可能性があると伝えたというのだ。だが、アップルは否定している。

Face IDへの不安や批判を収めるには、アップルはFace IDはTouch IDと同等、あるいはそれ以上のものだと証明する必要がある。でなければTouch IDの廃止は正当化できない。

限られた時間しかiPhone Xに触れていないが、Face IDは上手く機能した。暗い場所、明るい場所、Business Insiderのビデオスタジオの薄暗い照明やクローゼットの真っ暗闇の中でさえ、すばやくロックが解除できた。

iPhone背面

Hollis Johnson

さらに良い点として、Face IDにごまかしは通用しないようだ。私は一卵性の双子をオフィスに招き、顔認証機能をテストした。双子のうちの1人の顔をFace IDに登録して、ロックを解除できるようにした。だが、双子のもう1人はロックを解除できなかった。帽子やサングラスを付けてもダメだった。彼らは、家族でも間違うことがあると言ったが、Face IDは正確に顔の特徴を捉え、違いを十分明確にできたようだ。

またFace IDは、ひげ、帽子、眼鏡、サングラスといった顔の変化にも対応する。実際、ひげを伸ばした同僚の顔を登録し、その後、ひげをそり落してもらったが、Face IDはその変化を認識した。同僚はパスコードを2回入力し、本人であることを証明しなくてはならなかったが、その後、顔の再登録は必要なかった。

もちろん、Face IDを十分評価するには、もっと時間が必要だ。だが今のところ、満足している。

今後、明らかにすべきこと

まだ明らかになっていないことは多い。バッテリーの持ち具合、時間の経過とともにFace IDの精度が変化するのか、ファンキーなアプリのデザイン、カメラの性能など。

そしてもちろん、999ドルという、歴代iPhoneの中でも最も高い価格。今のところ、高い価格に見合う価値があると感じている。だが、最終判断には、さらなるテストが必要だ。

私はもうしばらくテストを続ける。だが今のところ、iPhone Xの第一印象は素晴らしい。

[原文: I've been using the iPhone X for 18 hours, and I'm already sold

(翻訳:塚本直樹、仲田文子 )

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