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- 10月30日(現地時間)に期待外れの通期の見通しを発表した後、アンダーアーマーの株価は17%急落した。
- 同社の株価は、史上最高値を付けた2015年9月から75%その値を下げた。
- 投資銀行ジェフリーズ(Jefferies)は、限定的な競合、優位な立ち位置、グローバルでのビジネスチャンスは全てアンダーアーマーの未来にとって、追い風になると述べた。
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アンダーアーマーが第3四半期の決算発表で示した通期の見通しが期待外れに終わり、同社の株価は10月31日(現地時間)、17.7%急落した。
史上最高値を付けた2015年9月からは、75%以上その値を下げているが、このアナリストはアンダーアーマーの未来に強気の見通しを持っている。
「じっくりと考えてみよう」投資銀行ジェフリーズのアナリスト、ランダル・コニック(Randal Konik)氏は、クライアントに向けたメモの中で述べた。「(これは)周期的な問題で、長期的な問題ではない」
コニック氏は、アンダーアーマーの株価の低迷は一時的なものであり、じきに回復するだろうと主張している。同氏は2017年3月、アンダーアーマーの最新スニーカー「カリー4(Curry 4)」に対する期待と、同社が抱える比較的少ない在庫を理由に、その格付けを「買い」に格上げしていた。その後、株価は31%近く下落しているが、コニック氏はその見通しを変えていない。
「早いだけで、何も間違っていない」とコニック氏は言う。
主なライバルであるアディダスやナイキ同様、アンダーアーマーは今まさに起きている、小売業界の崩壊の渦中にある。だが、好運なことに、アンダーアーマーは店舗在庫が少ないため、実店舗からオンラインへ業態を転換するには最も良いポジションにいる。
加えて、アンダーアーマーの現在のビジネスの大部分、約80%がアメリカ国内での売り上げだ。これは、同社の成長には大きな伸びしろがあることを示すものだと、コニック氏は指摘する。ナイキやアディダスは既に海外事業を強化していて、今後、顧客層を大幅に増加させることは難しいと言う。
今回の決算発表を受けて、コニック氏はアンダーアーマーの目標価格を28ドルから24ドルに引き下げたが、その格付けは「買い」のままだ。
コニック氏は言う。「長期的な収益増加の機会は多く、その利益も過去と同等のレベルまで回復するだろう。ただ、我々が考えていたよりも、時間がかかっている」
[原文:Under Armour has crashed 75% from its highs - here's the bull case (UAA, UA)]
(翻訳:まいるす・ゑびす)