世界地図で見る、過去20年で発生したテロ攻撃とその被害

地図

「Earth TimeLapse」による2001年のテロを記した世界地図。

Earth TimeLapse

10月31日(現地時間)、ニューヨークで2001年9月11日以来最悪のテロ事件が起こった。29歳のサイフロ・サイポフ(Sayfullo Saipov)容疑者がピックアップトラックで自転車専用レーンに突入、暴走し、8人が死亡、12人以上が負傷した。

世界各地でテロの脅威が高まる中、カーネギーメロン大学の研究者らと、安全保障の専門家でシンクタンク「イガラッペ研究所(Igarapé Institute)」のリサーチディレクターを務めるロバート・マッガー(Robert Muggah)氏は、テロの危険性を鳥瞰図でビジュアル化した。

マッガー氏らは共同でインタラクティブ・プラットフォーム「Earth TimeLapse」を開発、グローバル・テロリズム・データベース(Global Terrorism Database)のデータに基づき、世界各地で毎年、テロ関連の死亡者がどれだけ出ているかを地図で示した。赤い円の大きさは、死亡者の多さを反映している。

1997年〜2016年に起きたテロ事件をまとめた世界地図を、1年ごとに見ていこう。


1997年:イスラエルで起きた自爆攻撃により、10人以上が死亡、150人以上が負傷した。エジプトやスリランカでも爆発事件が発生した。インドでは銃の乱射により23人が死亡、31人が負傷した。

1997年

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1998年:ケニアやタンザニアでテロリストの活動が活発化、その結果、史上最多となる犠牲者を出した。アルカイダのメンバーが2つのアメリカ大使館を爆破し、200人以上が死亡、4000人以上が負傷した。

1998年

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1999年:カザフスタンの西側、ロシアのダゲスタン南西部で史上最悪のテロが発生。マンションが連続で爆破され、約300人が死亡、1000人以上が負傷した。チェチェン独立派による攻撃だったのか、後に大統領になるウラジミール・プーチン(Vladimir Putin)氏の支持を拡大するためにロシア政府が計画したのか、今なお議論が続いている。

1999年

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2000年:2000年代の出だしは、比較的平穏な1年だった。12月30日にフィリピンで大規模な連続爆破事件が起きるまでは。この事件で22人が死亡、およそ100人が負傷した。

2000年

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2001年:9月11日、アメリカ史上最も多くの犠牲者を出した海外からの攻撃が発生。ニューヨークの世界貿易センターへの攻撃により、2700人以上が死亡した。このうち約300人は消防士や救急医療スタッフだった。

2001年

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2002年:イスラエルと南米でテロ活動が頻発。アメリカの中部大西洋地域では、銃の乱射により17人が死亡、10人が負傷した。

2002年

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2003年:ロシア、モロッコ、イスラエルで爆弾による攻撃が急増。イラク戦争が始まると、自爆攻撃がイラク国内で一般化した。

2003年

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2004年:スペインのマドリードで3月、列車爆破テロが発生し、200人近くが死亡、2000人以上が負傷した。イラクとパキスタンでも攻撃が広がった。ヨーロッパや中東で起きた攻撃の多くは、タリバンやアルカイダによるものだった。

2004年

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2005年:イラク中部のヒッラーで2月、車両爆弾が爆発。127人の命を奪い、100人以上の負傷者を出した。7月には、4人の自爆テロ犯がロンドンのバスを爆破。50人以上が死亡し、700人が負傷した。

2005年

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2006年:中東の情勢不安から、イラク、アフガニスタン、パキスタンで毎月のようにテロ攻撃が続いた。7月には、インドのムンバイで圧力鍋を使った爆弾により、列車爆破事件が発生、数百人もの死傷者が出た。

2006年

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2007年:1月から2月にかけて、イラクの屋外市場で同時爆破事件が発生。8月にも、車両爆弾による連続攻撃で800人が死亡、1500人が負傷した。犠牲者の多さで2001年のアメリカ同時多発テロに次ぐ、テロ攻撃だ。

2007年

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2008年:11月下旬、インドのムンバイで銃の乱射が相次ぎ、数百人が死傷した。銃を使うテロリストもいたが、推定8つの爆弾を市内に仕掛る者もいた。

2008年

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2009年:1月から6月にかけてはほとんど動きはなかったが、7月以降はイラクやインドで自爆攻撃や銃の乱射があった。10月にはイラクとパキスタンで、車両爆弾によって数百人が死亡した。

2009年

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2010年:パキスタンで9月、主に自爆攻撃による史上最悪の事件が発生。3日間にわたる攻撃で500人以上が負傷した。

2010年

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2011年:多くの血が流れた1年だった。パキスタンとインドでテロが頻発した一方、東アフリカと南米でも紛争が起きた。

2011年

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2012年:イラク戦争がほぼ終わり、新たな紛争の火種が西の国境を越えてシリアに達した。首都ダマスカスと北部の都市アレッポは、テロの温床となった。

2012年

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2013年:中東で紛争が激化。2月にはダマスカスで車両爆弾が爆発、約80人が死亡、250人が負傷した。4月にはアメリカで開催されたボストンマラソンで、爆弾テロ事件が発生。5人が死亡、200人以上が負傷した。

2013年

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2014年:イスラム過激派ボコ・ハラムの攻撃により、ナイジェリアで3月、200人以上が死亡、数え切れないほどの負傷者が出た。年末までにさらに数百人が死亡した。ISIS(イスラム国)による攻撃は続き、シリアとイラクを荒廃させた。

2014年

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2015年:ナイジェリアとカメルーンでの情勢不安が引き金となり、ボコ・ハラムが民間人を襲撃、何千人もの死者が出た。トルコやイエメンでの爆発でも数百人が死亡。12月には、カリフォルニア州サンバーナーディーノでISISに傾倒した夫婦が銃を乱射、10人以上が死亡、20人以上が負傷した。

2015年

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2016年:この年のテロの75%以上がイラク、アフガニスタン、インドといった10カ国で発生。フランスのニースやフロリダ州オーランド、ニューヨークでも小規模な攻撃があった。

2016年

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[原文:Startling maps show every terrorist attack worldwide over the last 20 years]

(翻訳:本田直子/編集:山口佳美)

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