Hollis Johnson
- アップルCEOティム・クック氏は、同社の「ウェアラブル」事業は「フォーチュンのランキングで400位」の企業と同じくらいの規模があると述べた。つまり、年間の売上高は少なくとも67億ドル(約7600億円)。
- 同社の「ウェアラブル」事業には、Apple Watch、Beatsヘッドフォン、AirPodsが含まれる。
アップルはiPhoneで有名だ。売り上げの半分以上をiPhoneが占めているから。
だが、同社CEOティム・クック氏は11月2日(現地時間)、密かに急成長している製品ラインがあると示唆した。
第4四半期の決算報告において、同氏は新しい「ウェアラブル」事業に言及した。iPhoneやiPad事業と同様に、同事業の具体的な数字は明らかにしなかったが、クック氏はその規模についてヒントを示した。
「当社のウェアラブル事業は前年同期比で75%増となり、2017年度の売上高はすでにフォーチュンのランキングで400位の企業に匹敵する」
400位の企業は電力会社のカルパイン(Calpine)。昨年の売上高は67億ドルだ。
つまり、アップルの「ウェアラブル」事業は、少なくとも年間67億ドルを売り上げているということ。Jones FinancialやLCCのジェットブルー(JetBlue)、ゲーム会社アクティビジョン・ブリザード(Activision Blizzard)よりも規模が大きい。
重要な製品
アップルの「ウェアラブル」事業とは何か? 5月、クック氏はウェアラブル事業には、Apple Watch、Beatsヘッドフォン、ワイヤレスイヤフォンのAirpodsが含まれると語った。当時、同社のウェアラブル事業はフォーチュンのランキングで500位の企業と同規模で、年間売上高は51億ドル超と述べた。
投資家はApple Watchの販売状況について、より詳しい情報を求めている。スマートウォッチ市場の大部分を占めているが、アップルの損益にはまだ大きな影響をおよぼしていない —— 同社の規模が巨大なためでもあるが。そのため、決算報告でApple Watchは「その他の製品」に記載されている。以前、同社は重要な売上情報を競合から守るためと述べた。
アップルはまだ、Apple Watchの売り上げを明らかにしていない。だが好調さは示されている。
アップルの四半期売上高(製品別)
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[原文:Apple has a hidden business that's bigger than some airlines]
(翻訳:梅本了平/編集:増田隆幸)