Tesla
- テスラは6日(現地時間)、パービクス・マシーン・カンパニー(Perbix Machine Company)を買収したと発表した。
- 同社は、未来の工場を構築するにあたり、パービクスがその一助になるだろうとしている。
- パービクスはテスラの一部として、現在の本拠地であるミネソタ州でオペレーションを継続しつつ、雇用を増やす予定。
新型セダン「モデル3」の生産に問題を抱える中、テスラは製造工程への投資を強化している。
同社は6日(現地時間)、生産自動化支援企業パービクス・マシーン・カンパニー(Perbix Machine Company)を買収したと発表。買収条件については非公表だが、現金と株式で買収したという。
パービクスとは、どのような企業なのだろうか? 早速見ていこう。
パービクスは、自動化率の高い製造機器の設計・生産に特化した企業。テスラが米証券取引委員会(SEC)に提出した資料によると、パービクスはこれまで約3年にわたり、テスラのサプライヤーだった。
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テスラは自社工場の自動化をさらに促進すべく、パービクスを買収した。
YouTube/iPhone-Fan
テスラのCEOイーロン・マスク氏は、モデル3の生産工程は今までで最も自動化の進んだシステムだと語っている。だが、ネバダ州にある同社の巨大バッテリー工場「ギガファクトリー(Gigafactory)」では、生産ラインの1つで問題が発生している。
Screenshot/Tesla
パービクスは、1976年にトム・パービクス(Tom Perbix)氏が創業、2001年に現在の所有者でCEOのジム・ダドリー(Jim Dudley)氏に買収された。
Vimeo/Perbix
今回の買収契約の一部として、ダドリー氏はテスラ株3万4772株を取得した。現在の株価は1株あたり約300ドルなので、約1050万ドル(約12億円)に相当する。
パービクスのCEOジム・ダドリー(Jim Dudley)氏。
Perbix/Vimeo
パービクスはミネソタ州ミネアポリスにあり、現在の従業員数は約150人。テスラは、パービクスの人員を増強するとしている。
パービクスの従業員。
Vimeo/Perbix
パービクスは、同社が面積7万400平方フィート(約6540平方メートル)の施設を構えるミネソタ州で、テスラの一部として運営を継続する予定。同社のウェブサイトは現在、閲覧することができないが、以前公開されていたデータによると、同施設の約半分は、機械工作や組み立て用のスペースとして使われているようだ。
パービクスの設備。
Perbix/Vimeo
同データによると、パービクスの提携企業には、デンソー、クーカ、ロックウェル・オートメーションなどのロボット企業が名を連ねている。
クーカのロボット。
Thomson Reuters
パービクスのウェブサイトは閲覧不能だが、同社のYouTubeチャンネルは今も見ることができる。2012年に投稿された、同社の事業紹介動画はこちら。
(翻訳:Yuta Machida/編集:山口佳美)