退職するTwitter従業員が2日木曜日夜、トランプ大統領のアカウントを一時無効にした。
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- トランプ大統領のTwitterアカウントが、11月初め、11分間ダウンした。
- Twitterは、原因はこの日退職した従業員にあったと発表した。
- 乱暴なやり方で職場を去る人、最終日にとんでもないことをしでかす人は多い。
跡を“思い切り濁して”辞めたいと思う人もいる。
トランプ大統領のTwitterが11月2日(現地時間)の夜、11分間ダウンしたのも、それが理由かもしれない。Twitterは、当日が最終出社日だった従業員(名前は明かされていない)が原因と発表した。詳細記事はこちら(英文)。
最終日にとんでもないことをしでかす人もいる。クレイジーな辞め方をした6人を見てみよう。
Twitter社員:トランプ大統領のアカウントを11分間ダウンさせた。
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トランプ大統領のTwitterアカウントが、11月2日の夜、11分間ダウンした。Twitterは当初、社員によるミスが原因としていた。
齟齬後、同社は「その日が最終出社日だった、カスタマーサポート担当の社員による行為」であったと発表した。
トランプ大統領のツイートは、個人や事業に対する攻撃から、北朝鮮との緊張を高める一因になっているツイートまで、大きな批判を集めている。
クイニピーアク(Quinnipiac)大学による調査では、59%が大統領はTwitterの個人アカウントを削除すべきと考えていることが分かった。
大統領自身は今回の事態について、「私のTwitterアカウントが11分間、ならず者社員によって削除された」とツイートした。
ジェットブルーの客室乗務員:フライト中に暴言を吐き、脱出シューターで逃げた。
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2010年に退職した客室乗務員の話は、最もクレージーな辞め方として知られている。
発端は、乗客と客室乗務員のスティーブン・スレーター(Steven Slater)との間の口論。スレーターは、乗客の1人が自分の着席指示を無視し、さらに彼女のバッグが頭に当たったと主張した。しかしスレーターの主張に対し、後に他の乗客たちが異議を唱えた。
スレーターは機内アナウンス用のマイクを手に取ると、暴言を吐いた。そして脱出シュートを作動させて機外に脱出、自分の車に駆け込み、クイーンズの自宅に帰った。詳細はこちら(英文)。
その後、スレーターは逮捕された。CNNによると、最終的に1年間の保護観察処分を受けた。母親の病気と自身のHIV関連の健康問題によるストレスに悩まされ、感情を爆発させてしまったのかもしれないとスレーターは語ったと、NJ.comは報じた。
テレビレポーター:生放送中に放送禁止用語を発言。
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シャルロ・グリーン(Charlo Greene)は、本当にやりたいことに専念するために仕事を辞めた。アラスカ州でのマリファナ合法化だ。
彼女の辞め方も、異例だった。
ハフィントン・ポストによると、退職してアラスカ大麻クラブ(Alaska Cannabis Club)にかかわることで、「自由と公正のための闘い」に専念すると視聴者に説明。そして「この仕事に関しては、私に選択の余地はない、でも、もういい(f--- it)、辞める」と付け加えた。
言うまでもなく、ニュース・キャスターは、この展開にかなり驚いていた。
メディア企業の社員:カニエの曲に乗せて、退職動画を撮影。
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マリーナ・シフリン(Marina Shifrin)は、台湾にある動画スタジオでの仕事からの「辞め方」を心得ていた。
午前4時30分、カニエ・ウエストの『Gone』に乗せて自身が踊るバイラル動画を撮影して辞めた。
しかし、シフリンはリンクトインに、真似はしない方がいいと投稿。「とんでもない辞め方をしないで。今の仕事をできるだけ続け、できるだけお金を貯めて、そしてできるだけ多くの仕事に応募して」と書いた。
ニュースキャスター:原稿を無視してクリミア危機について嘘を報じたとロシア・トゥデイを批判。
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ロシア・トゥデイ(RT)のキャスター、リズ・ワール(Liz Wahl)は2014年のある日の生放送で、原稿を無視した。
代わりに、ロシアによるクリミア併合についての報道を歪めたと局を批判した。
「プーチン大統領の行為をごまかす、ロシア政府が出資するテレビ局の一員ではいられない。私はアメリカ人であることに誇りを持っており、真実を伝えたい。この放送を最後に辞める」
250万ドル相当もの書類を削除した、重役補佐
Adul Jindanaree/Reuters
トラブルの始まりは、建築会社で重役補佐を務めるマリー・ループ・クーリー(Marie Lupe Cooley)氏が、新聞の求人広告を見つけたことだった。
新たな重役補佐を募集する掲載に、上司の電話番号を見つけた同氏は、近く自分が解雇されるのだと思い込んだ。フォックス・ニュース(Fox News)によると、同氏は日曜日にオフィスへ行き、250万ドル(約2億8400万円)相当の図面と設計図を削除。
コンピューターに1000ドル(約11万3600円)を超える損害を与えた罪に問われ、逮捕された。
皮肉なことに、クーリー氏の職は安泰だった。求人を出していたのは、上司の妻の会社だったと報じられた。
(敬称略)
[原文:6 rogue employees who did crazy things on their last day of work]
(翻訳:Ito Yasuko/編集:増田隆幸)