スペースXの社内では、有名人を見かけることも多い。 写真は俳優のジェニファー・アニストンさん。
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- ワーカホリックとして有名なスペースXのCEOイーロン・マスク氏だが、彼の下で働く社員もまた、長時間働くことが多い。
- マスク氏は社員のために、無料の食事や、社内にマッサージ・セラピストを用意している。
- 映画『オデッセイ(原題:The Martian)』を鑑賞すべく、従業員のために会社で映画館を貸し切ったことも。
スペースXの創業者でCEOのイーロン・マスク氏は、ワーカホリックとして知られている。
不必要な会議で時間を浪費するのが大嫌いだと公言するマスク氏は、仕事が忙しくなると工場の床で眠り、ほとんど休みなく働くというエピソードでも有名だ。
上司の過度にストイックな姿勢は、部下にプレッシャーをかけることもあるが、それでも、そんなマスク氏の下、スペースXで働きたいという人は多い。
マスク氏が従業員に用意した、いくつかの社員特典も、社員がモチベーションを保てる秘訣かもしれない。
スペースXの元社員ジョシュ・ボーム(Josh Boehm)氏は、マスク氏がどうやって、社員が長時間労働にも耐えられる職場環境を作っているかを、Quoraで紹介している。
スペースXでは、無料のディナーとコーヒー、そしてフローズンヨーグルトを社員に提供している。
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社員に多くを求める一方で、マスク氏は社員を激励するメールやスピーチに時間を割いている。
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スペースXでは、社内にマッサージ・セラピストを配置している。かなり気前のいい話だが、長時間労働のストレスをほぐす効果は期待できそうだ。
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職場に有名人を招くのも、社員を活気づけるのに一役かっている。「向かいのテーブルで、ジェニファー・アニストンがイーロンとランチを食べているのを見たことがある。トイレでジョセフ・ゴードン=レヴィットにばったり出くわしたり、私たちが工場で働いている横を、ウィル・スミスやモーガン・フリーマンが通ったりするんだ」とボーム氏は話す。
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俳優のジョージ・タケイ(George Takei)氏や、初期のRedditの躍進に寄与したジェレミー・エドバーグ(Jeremy Edberg)氏などの有名人が、社員向けに講演を行うこともある。
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マスク氏は、従業員を映画『ゼロ・グラビティ(原題:Gravity)』や『オデッセイ(原題:The Martian)』の上映に連れて行くこともあった。ボーム氏は「本物のロケット工学者たちの隣で見るのだから、スペースXでチケットを買い占めて映画を見るのは、普段よりもずっと楽しかった! 」と言う。
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しかし、最も大きな社員特権は、スペースXの企業カルチャーそのものと、ロケット工場で働くチャンスにある。社員は「打ち上げの時には、飛行管制センターの外に集まる。この瞬間のために皆、長時間働き詰めになっていたのだから、これは素晴らしい経験だった」とボーム氏はいう。
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[原文:Former SpaceX worker reveals 7 outrageous perks Elon Musk gives employees]
(翻訳:忍足 亜輝/編集:山口佳美)