自己管理を行ってはじめて自由になれると話すネイビーシールズの元司令官ジョッコ・ウィリンク氏。
Twitter/Jocko Willink
- ジョッコ・ウィリンク(Jocko Willink)氏は、アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズの元司令官でベストセラー作家、ポッドキャストも人気だ。
- 同氏の新著『Field Manual』は、自己管理の習慣づけについて記している。
- ウィリンク氏には、次の日に備えて、寝る前に行う2つのシンプルな習慣がある。
ネイビーシールズ チーム3 タスクユニット「ブルーザー」の元司令官ジョッコ・ウィリンク(Jocko Willink)氏は、自身のユニットに「自己管理は自由につながる(Discipline Equals Freedom)」というモットーを注入してきた。
これは、確立された手順とガイドラインを作り、守り続けることによって、手順に手間取ることなく、目の前のミッションに集中でき、想定外の事態にも対応できるというものだ。
ウィリンク氏の著書『Dicipline Equals Freedom: Field Manual』では、同氏が共同創業者となっているリーダーシップ・コンサルティング会社エシュロン・フロント(Echelon Front)や、同氏の人気ポッドキャストで紹介した考え方とルーティンの集大成。
ウィリンク氏はBusiness Insiderとのインタビューで、目覚めと同時に素早く行動を開始するため、前日の夜に行っている2つのことを紹介してくれた。誰にでもできることだ。
ジム用の服を夜のうちに用意
午前4時30分、ウィリンク氏は起床と同時にガレージに自作したジムへと向かう。同氏は『Field Manual』の中で紹介したメニューでなくても、何かしらの運動はすべき、と語った。
「近所の散歩、ジョギング、健康体操、ウェイトトレーニング、水泳でも何でも構わない」と同氏。
「だが血行を促進し、やるべきことに向けて頭を切り替えるために何かすべきだ」
運動を習慣づけようとする時、最大のハードルとなるのは運動を予定に組み込もうと、余計な努力をしてしまうこと。ハードルを下げるには、運動用の服を前日の夜に用意しておいて、朝、ベッドから出た瞬間に着られるようにしておくことだとウィリンク氏は述べた。
また、運動用の服がベッドサイドで待っているのだから、早寝早起きを心がけようと加えた。
考えるな、計画通りに進めろ
シールズでの経験を踏まえ、ウィリンク氏は1日を何も考えずにスタートできるよう心がけている。だらだらと目を覚まし、コーヒーを飲みながら1日のスケジュールを考えていたのでは、早起きした意味がない。コーヒーを飲むな、とはいわないが、飲んだ後はすぐに運動しよう。
これを実現するには、翌日のToDOリストを前日の夜のうちに作っておくことだ。明日やるべきことを明確にしておけば、1日を迅速に効率的に過ごすことができる。
「朝は何も考えるな」とウィリンク氏。
「それは多くの人が陥りがちな大きなミスだ。ほとんどの人は朝起きると、考え始める。考えるな。計画を遂行しろ。計画は、“アラームが鳴ったら起きる。運動する”。やるだけだ」
(翻訳:忍足 亜輝/編集:増田隆幸)