メルカリのシェア自転車「メルチャリ」を共同開発するベンチャーtsumug社とは? —— シェア自転車向けスマートロック開発で協力

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tsumug社はTiNKの発表会の中で、自社のスマートロック技術を使ってメルチャリのロックを共同開発することを発表。写真はプレゼンテーションで登壇中の牧田代表。

フリマアプリで知られるメルカリが新規参入するシェアサイクル事業「メルチャリ」。企業価値1000億円超とされるメガベンチャーの新規事業ということで、そのサービスの全容が注目されているが、9月7日の発表以来「2018年初めのサービス開始を目指す」ということ以外のほとんどの情報はベールに包まれたままだった。

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その状況に11月9日、動きがあった。賃貸不動産をターゲットにしたスマートロックを開発するベンチャーtsumug社初の製品「TiNK」の発表会のなかで、同社が「(メルチャリの)シェアサイクル用のコネクテッドロックをソウゾウ(メルカリの関連会社)と共同開発する」と発表した。同社が手がけるのは、スマートロックの電子錠にあたる部分と、これを受けるサーバーサイドの開発だ。

発表会のなかで行われたパネルセッションに登壇したメルカリの濱田優貴取締役は、スマートロックTiNKへの期待について、「(アメリカで発売しているスマートロックの)オーガストなど色々とスマートロックは触ってきたが、WiFiルーターを介して鍵を開け閉めするというのはセキュアじゃないと感じていた。TiNKはLTEが載っていて、また(IoT向けのセキュリティに優れた開発基盤の)afero社の技術を取り入れているのが非常にセキュア」だと説明。tsumugと開発チームの技術への期待の高さがうかがえる。

tsumugはメルカリファンドからの出資も受けており、両者は緊密な資本関係の下、メルチャリ向けのスマートロック開発を進めていくことになる。

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tsumug社製品発表会のパネル登壇者。中央がtsumug社代表の牧田氏。その左がメルカリの濱田取締役。


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tsumug社とは?

tsumug社は、本社を福岡市の官民協働型スタートアップ支援施設「FUKUOKA growth next」内に構え、秋葉原のDMM.makeに入居するスタートアップ。2015年12月創業。資本金は8973万5000円。牧田恵理氏が代表を務める。チームとしてのtsumugは代表や役員を含め20人程度のメンバーだが、そのほとんどが開発領域別に権限委任されたフリーランス開発者集団という点がユニークだ。

2016年5月に不動産向けスマートロックのコンセプトプロトタイプを発表、2017年1月にはアメリカ・ラスベガスで開催されたテクノロジー展示会「International CES」で現在の形に近いプロトタイプの出展などを経て、今回の製品発表につながった。出資者には、ベンチャーキャピタルのiSGSインベストメントワークスや個人投資家のほか、TiNKの量産支援も行うシャープ、メルカリファンド、さくらインターネットらが名を連ねる。

(文、撮影・伊藤有)

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