同社は、新しいファーストクラスはメルセデスベンツ Sクラスにインスパイアされたものだと述べた。
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エミレーツ航空は11月12日(現地時間)、ドバイエアショーで新しいファーストクラスを発表した。ボーイング 777-300ERに12月から登場し、顧客に新たなラグジュアリーかつプライベートな体験を提供する。
「機内での体験こそが我々のブランドとサービスの中心」と同社社長ティム・クラーク(Tim Clark)氏は声明に記した。
「今日発表した777の新しいインテリアは、常に目標を高く掲げ、顧客の期待を上回り続けることを目指す当社の投資のひとつです」
エミレーツ航空はこれまで、シートの周りを高く囲ったファーストクラスを提供してきた。新しいファーストクラスでは完全に密閉されたタイプのシートを提供。さらに新しいファーストクラスに加えて、ビジネスクラスとエコノミークラスにも新しいシートと機内エンターテイメントシステムを導入した。
同社は、新しいファーストクラスはメルセデスベンツ Sクラスにインスパイアされたものだと述べた。
またエミレーツ航空は同日、ボーイング787-10 ドリームライナーを40機を購入する意向と述べた。カタログ価格で総額151億ドル(約1兆7000億円)に相当する。初号機は2022年、引き渡しの予定。
エミレーツ航空の豪華なファーストクラスを見てみよう。
新しいファーストクラスはSクラスからインスピレーションを得た。地上での送迎にもSクラスが使われる。
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Sクラスの内装。そして……
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完全個室になる豪華なファーストクラス。座席数は6席。
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新しいファーストクラスの重要ポイントは、完全なプライバシーの提供。写真はエミレーツ航空のエアバスA380のファーストクラス。違いは一目瞭然。
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全長84インチ(約213センチ)、高さ6フィート9インチ(約206センチ)、広さ40平方フィート(約3.7平方メートル)。3つのスイートが1列に並ぶため、センターの席には窓がない。そこで同社は「バーチャルウィンドウ」と呼ぶ回避策を考えついた。
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シートはフルリクライニングすると長さ78インチ(約198センチ)、幅30インチ(約76センチ)のベッドに。各席には32インチ液晶モニター、個別の室温コントロール、ノイズキャンセリングヘッドホンが備え付けられている。
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ビデオチャットで食事や飲み物を注文可能。ミニバーもある。
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外装には、ガフの木のイメージ。ガフの木はアラブ首長国連邦で良く見られる常緑樹。
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ビジネスクラスとエコノミークラスも刷新。新しいビジネスクラスにはフルフラットになるシートが42席、座席間隔は72インチ(約183センチ)。ダイヤモンドステッチのレザーシートもメルセデスベンツのラグジュアリーさを感じさせる。
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23インチ液晶モニターとミニバーも。
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エコノミークラスは306席。座席間隔は33インチ(約84センチ)、6インチ(約15センチ)のリクライニングが可能。USB充電もできる。
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13.3インチ液晶モニター。
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新しい内装を採用したボーイング 777は12月1日に就航。
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[原文:Check out Emirates' new Mercedes-Benz first class luxury suites]
(翻訳:塚本直樹/編集:増田隆幸)