トランプ大統領はクレイジー? 北朝鮮がアメリカの外交官に探りを入れている

トランプ大統領とメラニア夫人

Jonathan Ernst/Reuters

  • 北朝鮮とアメリカのトランプ大統領の間では、互いに核戦争をちらつかせながらの舌戦が続いている。こうした中、北朝鮮の高官はトランプ大統領の真意をはかろうと、周辺に聞き回っていると報じられた。
  • 北朝鮮側は、アメリカの複数の外交官やジャーナリスト、アナリストらに話を聞き、トランプ大統領の発言内容の解釈に役立てようとしている。
  • トランプ大統領が北朝鮮についてどう考えているのか、本当に分かっているのは本人だけだ。そして大統領は常に矛盾している。

ヨーロッパやロシア各地で、北朝鮮の外交官はこれまで対峙してきた中で最も軍事力重視のトランプ大統領について洞察を得ようと、アメリカの外交官に話を聞いている。そして彼らが一番知りたいのは、トランプ大統領が正気かどうかのようだ。 「彼らはトランプ大統領がクレイジーなのか、そういう振りをしているだけなのかを知りたがっている」北朝鮮の高官と話した外交専門家スザンヌ・ディマジオ(Suzanne DiMaggio)氏は、政治メディアのポリティコに語った

「彼らはトランプ大統領のエンドゲームを本当に知りたがっている。彼らはニュースを非常に注意深くフォローしていて、CNNは毎日24時間見ているし、トランプ大統領のツイートなども読んでいる」とディマジオ氏は言う。

同氏は、北朝鮮の高官がトランプ大統領について尋ねた複数のアメリカ人のうちの1人だ。

北朝鮮のアメリカ政治担当パク・ソンイル(Pak Song Il)氏は平壌に向かう道中、ニューヨーカー誌のエヴァン・オスノス(Evan Osnos)氏に、トランプ大統領には面食らったと話している。

「トランプ大統領が話す時は、その意味と次に取るであろう動きを見抜かなければならない」とパク氏は言う。「これが非常に難しい」

「分別がないのか、切れ者なのか。我々には分からない」とパク氏は語った。

「北朝鮮の一番の懸念はトランプ大統領だ」ある共和党のアナリストは、ワシントン・ポスト紙のアンナ・フィフィールド(Anna Fifield)氏に語った。「彼らは、トランプ大統領が理解できない」

金正恩氏

KNS/AFP/Getty Images

アメリカが北朝鮮に核開発を断念させたいのは、明らかだ。だが、北朝鮮側にその要求をのむ気配はない。依然として分からないのは、トランプ大統領がどの段階で北朝鮮に対する軍事行動を取るのかだ。

ディマジオ氏は、トランプ政権のイランの核合意遵守を認めないとした決断が、北朝鮮との交渉におけるアメリカの信用を傷つけたと嘆く。トランプ大統領の発言がしばしば矛盾することも、北朝鮮を混乱させ、行動の妨げになっていると言う。

しかし、北朝鮮が探している答えは見つからないだろう。トランプ大統領は自らの考えのみを語り、彼の考えは激しく揺れる。トランプ大統領は、北朝鮮との対話の努力は時間の無駄だとして、自身が指名したレックス・ティラーソン国務長官にも反論している。

数カ月にわたり、「炎と怒り」をもって北朝鮮を「完全に破壊する」と警告してきたトランプ大統領。12日(現地時間)には、自分は金正恩氏を「チビでデブ」と呼ぶことはなく、いつか2人が友達になれたらいいとツイートしている。

[原文:North Korea is holding secret talks with US diplomats to find out if Trump is crazy

(翻訳/編集:山口佳美)

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