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アマゾンは学園都市として知られるイギリス・ケンブリッジに新しい研究所をオープン、内部にはAmazon Echoで埋め尽くされた壁があった。
新しい「開発センター」では、約400人のエンジニアが同社のAIアシスタントAlexa(アレクサ)やドローン開発に携わる。
同社イギリス事業の責任者ダグ・ガー(Doug Gurr)氏は、「ここで開発されるエキサイティングで革新的な製品やサービスは、世界中の数百万の顧客に利益をもたらすとともに、ロンドンやエディンバラにある開発センターを補完する」と述べた。
さらに同氏は「音声認識、ビデオストリーミング、機械学習、ドローンなど、当社が世界中で取り組んでいるイノベーションに、この研究所での研究開発が貢献すると期待している」と加えた。
アマゾンは2017年にイギリスで5000人を雇用する予定、同国での従業員数は2万4000人に達する。
内部は明るく、風変わりな備品やアート作品がいっぱい。
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スタッフはAmazon Echoや屋内セキュリティカメラのAmazon Cloud Camといった同社のデバイスの開発に携わる。またアマゾンの数多くのデバイスの頭脳となるAlexaの開発も行う。
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他のテック企業のオフィスにあるような奇妙で遊び心のあるモノはない。例えばグーグル本社には、滑り台がある。
「我々は偶然のひらめきを生む、コーヒーを片手に雑談ができるような環境が欲しかった。そこで各フロアの結ぶオープンな階段を設けた」とガー氏はガーディアンに語った。
「我々は凝った設備よりも、ハードワークとイノベーションを生み出すような物に重点を置きたいと考えた」
同社の野心的なドローン配達プロジェクト「Prime Air」の開発もここで。
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大量のEchoで埋め尽くされた壁。
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Amazon EchoはAIアシスタント「Alexa」を搭載したスマートスピーカー。
別の角度から。
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3階建ての建物はケンブリッジ駅の隣りにある。Alexaのライバル、アップルの「Siri」の研究施設もすぐ近く。
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「hello」のサイン。内部にはアート作品がところどころに。
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アマゾンにインスパイアされたアート作品もあった。
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受付の近くには植物で埋め尽くされた壁。ケンブリッジを流れるカム川を再現している。
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紋章もあった。
同社のスローガン「Work hard, have fun, make history」がラテン語で刻まれている。VRヘッドセットをかぶったアルベルト・アインシュタインの姿も。
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同社によれば、研究所には機械学習の科学者、ナレッジエンジニア、データサイエンティスト、数学モデラー、スピーチサイエンティスト、ソフトウエアエンジニアが結集する。
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デスクでの仕事に飽きた時には、快適なチェアやソファでくつろげる。
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研究所は2010年からのイギリスへの64億ポンド(約9500億円)の投資の一部。
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2017年末までにイギリス国内の研究所に1500人の「ハイテク」関連スタッフを抱える予定。
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研究所は同社のケンブリッジ“初”の施設ではない。
ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジの中庭グレイトコート。
Wikipedia / CC 3.0
「ケンブリッジは500年以上にわたって学問と知性の中心地であり、我々がここに2つ目の施設を開設できたことをうれしく思う」とカー氏。
アマゾンはビジネス街キャッスルパークにもオフィスを構えている。
Sam Shead/Business Insider UK
オフィスはエヴィ・テクノロジーズ(Evi Technologies)のビルにある。エヴィ・テクノロジーズは音声検索のスタートアップ。アマゾンが2012年に約2600万ドルで買収したと報じられた。
アマゾンのキャッスルパーク・オフィス。
Sam Shead/Business Insider UK
ケンブリッジ郊外の農場に、秘密のドローンテスト場も持っている。
Google Maps/Skitch
外から見た様子。
YouTube/Amazon
[原文:PHOTOS: Inside Amazon's Cambridge research lab — where there's a wall made out of Echoes]
(翻訳:塚本直樹/編集:増田隆幸)