出展:ヒカル(Hikaru)公式YouTubeチャンネルより
個人の価値を株取引に似た仕組みで売買するプラットフォーム「VALU(バリュー)」での取引をめぐり、人気YouTuberらが批判・炎上したVALU騒動。活動を一時中止していた「中心人物」の一人であるヒカルが11月18日(土)、復帰した。
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「あれから2カ月半が経ちました…」と題された動画。ヒカルは最後数分間にのみ出演している。
出展:ヒカル(Hikaru)公式YouTubeチャンネルより
「VALU騒動」とは?
ビットコインを使って、個人の価値を株式に見立てて売買できるプラットフォーム「VALU」。2017年5月のサービス開始以降、堀江貴文氏ら有名人も利用開始するなど大きな話題を呼んだ。そして、人気急上昇中のYouTuberヒカル、ラファエル、いっくんらが行った取引は、株式市場であれば「インサイダー取引」にあたる行為に見えるなどと批判され、ツイッター上で炎上した。3人は9月4日「いつも応援してくださっている皆様へ」と題された動画を発表し、無期限の活動休止を宣言していた。
先立って、同じく「VALU騒動」の影響で活動を休止していた、いっくん(禁断ボーイズ)、ラファエルはYouTuberとしての投稿を始めていたが、ヒカルの復帰時期に関しては明らかにされていなかった。
復帰の目的は?
なぜいまのタイミングでの復帰なのか? ヒカルが所属するVAZ社の広報はBusiness Insider Japanの取材に対し、「(YouTubeなどのオンラインプラットフォーム上でのクリエイター活動における)マネジメントの仕組みを含めた活動体制整備ができてきたこと」と「本人の意向」の二つを挙げた。
ヒカルが復帰後どのように活動していくのか?との質問には、「YouTuberとしての発信力を社会のためになることに活用していく」と回答した。
VAZ社は、10月4日に発表したプレスリリースの中で、VALU炎上の要因の一つとして「(投稿される動画について)『面白ければいい』『話題になればいい』という意識が見られるようになっていたことで、不快に感じる方を生んでしまっていた」と述べている。今回の復帰に当たって、YouTube動画の企画の方向性も、前回のプレスリリースで述べた点を意識して取り組む」と、VAZ社広報は話した。
一方、ヒカルは11月18日、「批判は気にしない」とツイートし、今後の活動に対して自信を見せた。
(本文敬称略)
(文・西山里緒)