同性婚と子育ての権利を求めるデモ(2012年12月16日、パリにて)。
Antoine Antoniol/Getty Images
2017年は、LGBTQI(性的マイノリティ)の権利が大きく動いた1年だった。
マルタとドイツが同性婚を合法化し、先週はオーストラリアで大きな前進があった。
郵便による国民投票の結果、オーストラリアでは61.6%が同性婚を支持し、政府は年内の法案成立を目指すとしている。
LGBTQIの権利を求める声は、世界各地で高まっている。しかし、同性婚を認めている国はわずか25カ国だ。
その全てがこちら。
同性婚が合法化されたのは2011年、オランダが初めてだった。
オランダのアムステルダムで開催されたボートパレード(2014年8月2日)。
Jasper Juinen/Getty Images
Source: CBS News
2003年にはベルギーが続き、同性婚カップルにも同じ権利が認められた。
ベルギーのリエージュで市長によって執り行われた結婚式(2013年7月13日)。
flamenc/Creative Commons
Source: The Guardian
2005年には、カナダ議会が同性婚を認める法案を可決させた。
カナダのトロントでは、プライド・フェスティバルのパレードを見るために多くの観客が集まった(2016年7月3日)。
Ian Willms/Getty Images
Source: CBC News
同じ年、スペイン議会でも僅差で可決。
スペインのマドリードで開催されたパレードの参加者(2016年6月29日)。
Pablo Blazquez Dominguez/Getty Images
Source: New York Times
南アフリカでは、最高裁が出した、国の婚姻法は憲法が保障する平等の権利に抵触するとの判断を受け、議会が2006年に同性婚を合法化した。
南アフリカのヨハネスブルグで行われたパレードに、天使のコスチューム姿で参加するレズビアン・カップル(2006年10月7日)。
Lesbian Angels/Creative Commons
Source: NBC News
1993年には、同性カップルにシビルユニオン(法律婚と同様あるいは類似する法的権利)を認めていたノルウェーだが、同性婚の法案が可決したのは2008年だった。
ノルウェーのフィヨルドの景色。
Graeme Maclean/Creative Commons
Source: NBC News
スウェーデンでは2009年、圧倒的多数の賛成により、同性婚の法案が可決した。
スウェーデンのストックホルムでは、教会にプライド・フラッグが掲げられた(2010年12月26日)。
Sergey Ashmarin/Creative Commons
Source: BBC News
アイスランドでは2010年、全会一致で可決。
アイスランドのレイキャビクで行われたパレード(2004年8月)。
Henna/Creative Commons
Source: The Telegraph
ポルトガルでは2010年から同性婚が認められている。
ポルトガルのリスボンで行われたパレードに、プライド・フラッグを持って参加する女性(2016年6月18日)。
Pedro/Creative Commons
Source: The Guardian
アルゼンチンは2010年、同性婚を認めるラテンアメリカで最初の国となった。
アルゼンチンのブエノスアイレスで行われたパレード(2009年11月7日)。
Beatrice Murch/Creative Commons
Source: The Guardian
デンマークでは2012年、女王マルグレーテ2世が法案を裁可した後に合法化された。
デンマークのコペンハーゲンで行われたパレード(2009年3月)。
Ankara/Creative Commons
Source: BBC News
2013年には、ニュージーランドがアジア・太平洋州の国として初めて同性婚を認めた。
ニュージーランドのウェリントンにある、テ・パパ国立博物館で結婚式を挙げたポールさんとトレントさん(2013年8月19日)。
Hagen Hopkins/Getty Images
Source: SBS News
フランスでは2013年、フランソワ・オランド大統領が結婚の同性婚を認める法案に署名。
同性婚と子育ての権利を求めるデモ(2012年12月16日、パリにて)。
Antoine Antoniol/Getty Images
Source: The Guardian
ブラジルでは、国家司法審議会が2013年に同性婚は拒否されるべきでないとの決定を下した後、全国で同性婚が認められ始めた。
ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで行われたLGBTの抗議活動で、パフォーマンスを披露するドラァグクイーンのサラさんとニナさん(2017年5月16日)。
Mario Tama/Getty Images
Source: BBC News
イングランドおよびウェールズは2014年、イギリス国内で最初に同性婚を認める地域(カントリー)となった。
ロンドンにあるイズリントン・タウンホールで結婚式を挙げたゲイカップルのピーターさんとデービッドさん(2014年3月29日)。
Rob Stothard/Getty Images
Source: BBC News
スコットランドでは2014年、同性婚が圧倒的多数の支持を得て成立。
スコットランドのグラスゴーで行われた同性婚の結婚式(2014年12月31日)。
Mark Runnacles/Getty Images
Source: BBC News
ルクセンブルクでは、ゲイとレズビアンのカップルが結婚することや、子どもを養子にすることが圧倒的多数の支持により認められ、2015年に発効した。
ルクセンブルクのグザビエ・ベッテル首相(左)と、その夫でファーストジェントルマンのゴーティエ・デストネ氏(右)。アメリカ大使夫妻との記念撮影(2014年7月3日)。
US Embassy Luxembourg/Creative Commons
Source: Reuters
フィンランドでは2014年に同性婚を認める法案が可決したが、発効したのは今年に入ってからのことだ。
フィンランドのヘルシンキで行われたパレード(2007年6月30日)。
Markus Koljonen/Creative Commons
Source: Reuters
アイルランドでは、2015年に同性婚が認められた。国民投票によって合法化されたのは、同国が世界初。
アイルランドのダブリンでは、同性婚の支持者らが国民投票の結果を待っていた(2015年5月23日)。
Photo by Charles McQuillan/Getty Images
Source: BBC News
世界最大の島国グリーンランドで、同性婚を認める法案が可決されたのは2015年のことだ。
グリーンランドのヌークでは、山の景色の中に住宅が点在している(2013年7月28日)。
Joe Raedle/Getty Images
Source: Copenhagen Post
アメリカでは、最高裁が2015年に同性婚を認めた。
最高裁の決定を受け、喜ぶ同性婚支持者ら(2015年6月26日、ワシントンD.C.にて)。
Photo by Alex Wong/Getty Images
Source: CNN
2017年、ドイツはヨーロッパで同性婚を認めた、15番目の国となった。
ドイツのベルリンで、同性婚の合法化をケーキで祝う支持者らと、そこに仲間入りした緑の党のフォルカー・ベック議員(2017年6月30日)。
Sean Gallup/Getty Images
Source: New York Times
そして、マルタの議会も同性婚を認める法案を可決させた。
マルタのヴィットリオーザの港に停泊するスーパーヨット「インディアン・エンプレス(Indian Empress)」(2017年3月29日)。
Sean Gallup/Getty Images
Source: The Independent
[原文:The 25 countries around the world where same-sex marriage is legal]
(翻訳/編集:山口佳美)