音声アシスタント搭載スマホで優位に立つグーグル、死角は?

音声AIアシスタント搭載スマートフォンのシェア

音声AIアシスタント搭載スマートフォンのシェア。

BI Intelligence

2022年までにスマートフォン市場において、Google アシスタントは、アップルのSiriやサムスンのBixbyといった端末メーカーが自ら提供するネイティブ音声AIアシスタントよりも、より一般的なものになっているだろうと、Strategy Analyticsは分析した。すでに、グーグルの音声AIアシスタントは、インストールベースで最大シェアを占めている。

Google アシスタントが動作するデバイスは、音声AIアシスタントを搭載したスマートフォンのシェアの46%を占めているが、2022年までにそのシェアは60%まで拡大するだろう。これは今後数年、グーグルにとって大きなアドバンテージとなる。Google アシスタントを利用するユーザーは、SiriやBixbyのユーザーよりもより多くなり、Google アシスタントを使う機会はますます増える。

スマートフォン向けの音声AIアシスタントにおけるグーグルのアドバンテージを紹介しよう。

  • グーグルとバイドゥは2022年までに市場を支配する。グーグルと中国で検索サービスを展開するバイドゥ(Baidu)は、2022年までにさらに市場シェアを獲得するだろう。両社の市場シェアはそれぞれ31%、75%増加すると予測される。またバイドゥは音声AIアシスタントを搭載したスマートフォン市場の13%を獲得しているが、2022年までに23%に達するだろう。両社はすでにテキストでの検索では市場を支配している。音声AIアシスタントの盛り上がりは、スマートフォンにおける音声とテキスト、両方の検索における両社の支配をさらに確かなものにするだろう。
  • Google アシスタントの人気は、サムスンのBixbyの成長を妨げ、グーグルによるAndroidの支配を強める。サムスンは現在、音声AIアシスタントの13%のシェアを獲得している。だが、2022年までに5%に低下するだろう。これはAndroidユーザーがBixbyよりもGoogle アシスタントを好むからだ。サムスンが世界のスマートフォンのシェアの22%を占めていることはグーグルにとってプラスに働く。

グーグルはより多くのAndroidデバイスがGoogle アシスタントにアクセスすることで、市場でのリードをより確かになものにするだろう。Google アシスタントはAndroid 6.0 Marshmallow以降のバージョンに対応している。世界中にはおよそ20億台のAndroidデバイスがあるが、Google アシスタントに対応しているのはまだ半分以下だ。

より多くのAndroidデバイスがGoogle アシスタント対応のバージョンにアップグレードすることで、グーグルは音声AIアシスタントを搭載したスマートフォン市場でのシェアを拡大できる。これによりアップルのシェアは、2017年の41%から2022年には17%に低下する。

ただし注意して欲しいのは、今回のレポートは音声AIアシスタントを搭載したスマートフォンのみを扱ったものであり、スマートスピーカーについては触れていないことだ。

現時点ではアマゾンのAlexaはスマートフォンで使うことはできないが、もし同社が顧客の生活において、スペーとスピーカーをはじめとするあらゆるデバイスにAlexaを展開するのであれば、スマートスピーカーにおける同社のリードは理論的にはAlexaがスマートフォンの音声AIアシスタント市場で大きなシェアを獲得することに結びつく。アマゾンはディスプレイを搭載したEcho Showを発売したり、BMWや日産の車にAlexaを搭載するなど、その方向へ注力を増している。

[原文:Google Assistant has a huge advantage in the voice assistant market

(翻訳:塚本直樹/編集:増田隆幸)

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