いつかTEDでプレゼンする日のために —— 押さえておくべき3つのポイント

TEDトークのステージ上のラクダ

もちろん、ラクダの使用は必須ではない。

Flickr/TED

  • TEDトークは最も人気の高いオンライン動画の1つ。
  • TEDのステージに上がるスピーカーについては、スタッフが事前に3つの観点からプレゼン内容をテストする。
  • TEDトークは、世界に対する新たな視点や課題の解決策を提供し、視聴者にインスピレーションを与えるものでなくてはならない。

TEDトークの舞台に上がることは、その人のキャリアを左右する分岐点となりかねない。ステージに立つにはそれなりの覚悟が必要だ。

だが、スピーカーとして18分間(またはそれ以下)の名声を得る前に、まずはTEDのスタッフに対してプレゼンを披露しなければならない。ニューヨークシティの本部には、スピーカーが1つのスクリーンでスタッフとビデオチャットしながら、もう1つのスクリーンにプレゼン資料を表示させられる専用の部屋も用意されている。

全てのトークが同じゴールを目指すわけではないため、TEDのスタッフはトークの質の善し悪しを判断するため、3つの観点から内容をテストしていると、TEDのオーナーでヘッドキュレーターを務めるクリス・アンダーソン(Chris Anderson)氏は言う。

1. 新たな世界の見方を提供しているか

TEDの掲げる最も重要な成果の1つは、「よりパワフルなメンタルモデル」を人々に提供することだと、アンダーソン氏はBusiness Insiderに語った。同氏は、TEDトークは人々がこれまで気付かなかった盲点を指摘し、驚きと共に希望を与えるような世界の仕組みを提示すべきだと言う。

その典型的な例として、同氏は心理学者のバリー・シュワルツ(Barry Schwartz)氏が2005年に行ったトーク「選択のパラドックスについて」を挙げた。このトークの中でシュワルツ氏は、選択肢の多さによっては人を自由にするのではなく、無力にしてしまうと論じた。

2. 与えられた問題について、より賢い解決策を提示しているか

2つ目の観点は、1つ目の観点を行動に落とし込もうとするものだ。つまり、新たな視点を使って、ポジティブな変化を想像したり、生み出すことだ。

「発明、イノベーション、デザイン、企業家精神、どう呼ぼうと構わない。世界は本当はこうかも知れないという可能性を見せることだ」とアンダーソン氏は言う。このミッションを成功させた人気のトークの1つが、教育の専門家ケン・ロビンソン(Sir Ken Robinson)氏が2006年に行った「学校教育は創造性を殺してしまっている」だ。ちなみにこのトークは、TED史上最も多く視聴されている動画だ。

ロビンソン氏は、欧米の教育に新しい指針を提案し、教師が数学や科学のスキルを育てるように、子どもたちの創造性を育むことができたら、どれほど豊かな学びになるだろうと語った。

3. インスピレーションを与えているか

トークが、世界の新たなモデルもしくはそのモデルの構築方法を提示しないなら、少なくとも人々に行動、または大胆なアイデアの研究を促すインスピレーションを与えるべきだと、アンダーソン氏は言う。

TEDトークでは、スピーカーが個人的な何かを共有することで、聴衆もその問題に引き込まれる。2010年に活動家のキャロライン・ケイシー(Caroline Casey)氏が、人生の障壁を乗り越えることについて語った「限界の向こう側」が良い例だ。トークは、どのような苦境からでも、立ち直ることができるという希望を与えるものだ。

「トークがこの評価軸のいずれか、欲を言えば3つ全てに乗っていれば、我々はそのトークをよりパワフルなものだと考える」とアンダーソン氏は言う。

[原文:The head of TED reveals the 3-pronged test every speaker's talk must pass]

(翻訳:まいるす・ゑびす/編集:山口佳美)

ソーシャルメディアでも最新のビジネス情報をいち早く配信中

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい