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誰にでも人をイライラさせる癖がある。旅行中は特にそうした悪い癖が出やすい。
日々とんでもない人間の行動を目の当たりにしている客室乗務員に少しでも同情を感じるなら、自身の振る舞いにも注意してみてほしい。
まずは、自分がこうした行動を間違ってやってしまっていないか、知ることが大事だ。
Business Insiderでは、60人以上の客室乗務員から、乗客にやめてもらいたい迷惑行動を聞いた。
年末年始の旅行シーズンを前に、改めて確認してみよう。
頭上の荷物入れを独り占めする
「スーツケースを頭上の荷物入れに、小さなバッグは座席の下にしまってくれれば、スペースが足りないと、探し回らずに済む」
クルーに挨拶を返さない
「クルーの存在に気付いてほしい」
タイミングが悪い
「飲み物や食べ物を配膳しようとしているときに、ごみを手渡そうとするのはやめて」
壁や前の座席の背面に足を置く
「わたしなら、あなたの職場に行っても、壁やデスクに足を置いたりしない! 」
機内アナウンスの案内を聞かず、「飲み物は何がある? 」と聞く
「メニューがどこにあるか、機内アナウンスで案内している。アルコールだけでも100種類あるのに、それを全てリストアップしろと? 200人の乗客が飲み物を待っているときに? 」
非常時の説明を聞かない
「自分たちの仕事をしようとしているだけ。もう少し敬意を払って」
コーヒーを頼むときに、ミルクや砂糖が必要かどうか言わない
「最初から何が必要か言ってくれるだけで、何百回も同じことを聞かずに済む」
自分で持ち上げられないような、重い手荷物を持ち込む
「重いキャリーケースを機内に持ち込んで、自分じゃ重すぎて上の荷物入れに入れられないと言って、わたしたちに頼むのはやめて」
飛行機が着陸態勢に入ろうとするときに、トイレを占拠する
「遅延につながる」
声をかけても、ヘッドフォンを取らない
「飲み物を何にするか、わたしたちが声をかけたときは、ヘッドフォンを取って」
差し迫った必要もないのに、客室乗務員を呼ぶ
「客室乗務員も座席に座るよう言われた後や離陸直後、もしくはばかばかしい理由で呼び出しコールを押さないで」
客室乗務員の気を引くために、身体に触る
「つつかれたり、引っ張られたり、思い出せないほど何度も触られた」
シートベルトサインがついているのに、トイレに行こうとする
「サインがついているからと言っても、たいがい『でも、行かなきゃいけない』という反応が返ってくる。 2歳児でもあるまいし、なぜ最後の最後までトイレに行かないの? 」
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第一希望のメニューを選べなかったからといって、大騒ぎをする
「ここは機内。5つ星ホテルやレストランではない。第二希望になったからと言って、そんなに怒らないで」
アップグレードの資格があるかのように振舞う
「アップグレード・シートに勝手に忍び込もうとしないで」
機内を裸足で移動する
「お願いだから、トイレに裸足や靴下で入らないで。普段、公衆トイレに裸足で入ったりしないでしょう? そんなの、トイレの汚れを足や靴下で拭いているようなもの」
指を鳴らして、客室乗務員を呼ぶ
「『すみません! 』の一声で十分」
ギャレーでヨガを始める
「ヨガスタジオであるかのように、ギャレーでストレッチを始めるのは迷惑。ギャレーはわたしたちの仕事場」
明らかに客室乗務員のせいではないことを、責める
「フライトがキャンセルになって、重要な何かを逃すのは確かに最悪なこと。わたしも同感。家に帰って、コンサートを見るはずが、こんな狭い金属のチューブの中であなたに怒鳴られてる」
客室乗務員が、機長と全く同じ情報を持っていると期待する
「わたしたちが知っているのは、彼らの持っている情報の5%くらいなもの。天候がどのくらい悪いのか分からないし、どうして違うルートを通っているのかも分からない。なぜ早く着陸しないのかも。でも、わたしたちが言うことはあなたの安全のため! 」
足の爪を切る
「本当に汚いけれど、止めさせることもできない。でも、信じられないほどよく見かける行動」
ポルノを見る
「機内でポルノを見る人がいる。あるとき、男性乗客がポルノを見ているのに気付いたけれど、本当に? 何て言えばいいの? という感じだった。ただ、周りに小さな子どももいなかったので、結局、何も言わなかった。でも、スマートフォンでポルノを見ている男性に遭遇したときは夜で、窓にその映像が反射していた。そのときは他人の目に入れるべきじゃないと思って、本人に注意した」
無料でもらえるものがないか、聞いてくる
「時々、飛行機に搭乗すると、無料の飲み物が出ないか聞いてくる人がいる。『10分遅延したから、お詫びの無料ドリンクはないの? 』『 機長次第なんでしょ? 』そういうときは黙って笑顔を浮かべるしかない」
機内に酒を持ち込んで飲む
「一部の人は地元の酒屋でミニボトルなどを買って、機内に持ち込んでいる。わたしたちは誰がやっているか、分かっている。機内では勝手に飲んではダメ。高度が上がったり、フライトが長くなれば、アルコールが脳に与える影響も大きくなる。だからわたしたちは飲ませすぎないように、誰がどのくらい飲んでいるか、把握しておく必要がある」
搭乗してすぐに、客室乗務員に頼みごとをする
「搭乗手続きは、安全確認や法規制に従わなければならない、わたしたちの仕事の中でも最もストレスフルな業務の一部。そこで搭乗するなり、薬を飲むための水や、軽食をリクエストされると、どうして空港で済ませて来なかったの? と毎回思ってしまう」
(翻訳/編集:山口佳美)