ブラックフライデーでも、ディスカウントストア「マーシャルズ」の店内はガラガラだった。
Sarah Jacobs/Business Insider
- 今年のブラックフライデー(24日)は、多くの店で客足が伸びず、店内はガラガラだった。
- しかし、オンライン上で成功していれば、店内が混雑していなくても、小売業者はパニックに陥る必要はない。
- ブラックフライデーとサンクスギビング(勤労感謝の日)のオンライン上の売り上げは、24日夜(現地時間)の時点で63億ドル(約7000億円)に達した。
今年のブラックフライデーは、多くの店で客足が伸びず、店内はガラガラだった。だが、小売業者はパニックに陥る必要はない。
消費者の中には、ターゲット(Target)やベストバイ(Best Buy)、ウォルマートがあまりにも空いていることに驚いた人もいたようだ。
Sarah Jacobs/Business Insider
Business Insiderのサラ・ジェイコブス(Sarah Jacobs)記者が24日朝(現地時間)、ブルックリンにあるアトランティック・ターミナル・モールを訪れると、モールのオープンを待つ行列に並ぶ人はわずかで、ターゲットやベストバイの行列はそれ以上に短かった。
ガラガラのショッピングモールは、小売業者にとって悪いニュースのように聞こえるかもしれない。だが、eコマースや店頭受け取りといったサービスが成長する中、実店舗を訪れる客足が減っても、売り上げを伸ばすことは可能だ。
アドビ・アナリティクス(Adobe Analytics)によると、ブラックフライデーのオンライン・ショッピングの売り上げは、24日20時(アメリカ東部標準時)時点で35億4000万ドルと、昨年に比べ15.6%増加した。加えて、前日のサンクスギビング(勤労感謝の日)には、28億7000万ドルを売り上げている。
アドビによると、今年のホリデーシーズン全体のオンライン上の売り上げは1074億ドルと、昨年よりも14%近く増える見込みだ。
ブラックフライデーに実店舗で客足が伸び悩んだもう1つの理由としては、セールが24日のみに集中せず、ほぼ1週間続いていることが挙げられる。サイバーマンデー(27日)はブラックフライデーよりも、より大きな売り上げが見込まれる。サンクスギビングは年々その重要性を増していて、税務ソフトウエアを手がけるアバララ(Avalara)のデータによると、その売り上げは2016年から2017年でほぼ15%伸びているという。
そして、実店舗に客がいることは、必ずしもいいこととは言えない。米百貨店メイシーズ(Macy's)には24日(現地時間)、長蛇の列ができていた。だが、これは多くの店舗で同社のクレジットカードのシステムがダウンし、客が会計に殺到したせいだった。
[原文:Stores were emptier than ever this Black Friday — but sales are soaring]
(翻訳/編集:山口佳美)