西海岸風?アジア風?「ベンチャーおしゃれオフィス」をVRで探検する

最近、ベンチャー企業の取材に行くと、どこもオフィスにこだわりが見られる。いつもオフィスで働いている身としてはモチベーションにも関わる。

そのおしゃれ進化にはいくつか共通点もある。いまどきのおしゃれベンチャーの特徴とは?

オフィスデザインを手がける岡村製作所の協力で、「ここを押さえておけばバッチリ」なオフィスのトレンドをまとめた。実際のオフィスの風景はVRでお送りする。

(参考:VRで行ってみる?オフィスがおしゃれな日本企業46選!


1. 「ガレージのようなカフェ」を意識せよ

岡村製作所でオフィスデザインに長年従事してきた長谷川修さんによると、近年のオフィスのトレンドとしてガレージや倉庫、そしてそれを体現するような「荒々しい感じのカフェ風」があるという。源流は、ガレージから創業したと言われるグーグルやアマゾンのようなシリコンバレーのIT企業だ。

キュレーションマガジン「antenna*」を運営するグライダーアソシエイツ社のオフィスコンセプトは、「会社をカフェにしてしまおう」。入り口には本物の図面から起こしたエアバス、中央には車が埋め込まれたコーヒースペース。カフェで仕事がはかどる理由はCO2濃度が関連しているという研究もある。

2. 視界をさえぎるモノは排除せよ

オフィスのデザイン、動線は社員同士のコミュケーションにも大きく関係する。最近の傾向は「インフォーマルなコミュニケーションのきっかけをつくること」(長谷川さん)。お手本にしたいのが、PR TIMES社のオフィスだ。

コミュニケーションを徹底的に意識したオフィスは、視界をさえぎる壁が排除されて目線が合いやすいつくり。オープンスペースにはスタンディングのコの字型カウンター、窓際にはソファやハンモックもありゆったりと仕事ができる。

3. オフィスをもはや「家」とせよ

「広いワンフロアでみんなの顔を見ることのできる、風通しの良いオフィス」の対極のトレンドも。キャリア女性のための転職サービスを運営するLiB社のオフィスは、それぞれの部屋に「ロビー」「リビング」「テラス」などと名前がつけられ、小さな部屋がたくさんある家のようなつくりになっている。

長谷川さんによると、働き方改革の一環でオフィスを再定義する流れの中で、「働く場所を家のようにする」という動きが来ているのだとか。例えば大企業からの「社員食堂を改装して、コミュニケーションのきっかけの場にしたい」という依頼もあるという。

4. 「暗め照明」か「明るい西海岸風」か

照明も大事な要素だ。コワーキングスペースWeWorkが採用するように、天井の照度を落として手元の照明で補う、暗めの照明(タスク・アンビエント)というトレンドの一方で、「明るい西海岸風」を採用したオフィスも。

求人メディア「Green」を運営するアトラエ社は、以前は暗めのアンティーク調のオフィスだったが、移転を機に明るいオフィスに。「夜のバーっぽい雰囲気から変わり、評判が良くなった」そうだ。

5. アジア発の次のトレンドを見据えよ

長谷川さんによると、アメリカ・シリコンバレーの次に来るオフィスデザインの波は「アジア風」だという。「バイオフィリック」と呼ばれる、素材に自然やアウトドアグッズを取り入れたデザインだ。

モバイルゲーム事業などを展開するアカツキ社は、自然が感じられることをテーマに、本物の植物を使ってオフィスを彩っている。広いオープンスペースの壁にはカヌーが飾られ、アウトドア風のテーブルとチェアが置かれる。「バイオフィリックデザイン」の先駆けといえそうだ。

そのほかにも、岡村製作所のソリューション戦略部・山田雄介さんによると、今後は「社内にコワーキングスペースを設け、社内外関係なくいろいろな人が交わりながら働ける」ようなデザインが来るのでは、とのこと。そのお手本がWeWorkだ。

働き方改革、採用、生産性向上……、オフィスデザインが与える影響はますます高まるばかり。うちのオフィスはこんなにおしゃれじゃないんですよね、と愚痴をこぼしたら、長谷川さんがひとこと。

「オフィス環境の快適さは、会社にとっては投資ですよ」

(文・西山里緒、VR画像提供・LIFE STYLE株式会社)

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