ラングレー空軍基地に着陸するF-22ラプター。
Daniel Brown/Business Insider
- Busines Insiderはラングレー空軍基地、第1航空戦闘団の司令官ジェイソン・ハインズ(Jason Hinds)大佐に話を聞いた。
- 我々は大佐に、ロシアのスホイ57を“脅威”と考えているかと尋ねた。
- 大佐の答えは、「気にしていない」だった。
バージニア州ラングレー空軍基地で行われた、F-22ラプターの華麗なデモンストレーション飛行を見学した後、我々はF-22ラプターを指揮する第1戦闘航空団の司令官に、ロシアの新型ステルス戦闘機スホイ57(Su-57)を脅威に感じるかと尋ねてみた。
「追われる立場にいることは、いいことだ」と同航空団の司令官ジェイソン・ハインズ大佐はBusiness Insiderに語った。
「我々を打ち負かそうとする者がいることは、我々の戦闘機が優秀だということの表れだ」
ロシアは、まだテスト中で量産も行われていない新型機スホイ57(Su-57)について、F-22ラプターよりも優れているとアピールしている。スホイ57のステルス性能には疑問の声が多いが、ロシアはスホイ57は第5世代戦闘機であり、第6世代戦闘機へと発展させると述べた。
「彼らが何と呼ぼうと関係ない」とハインズ大佐は語った。
「私に言えることは、戦闘においては常に、敵がどんな機体であろうとそれに対処しなければならないということ。第4世代であれ、第5世代であれ、どちらにも備えておかなければならない」
ロシア初のステルス戦闘機スホイ57(Su-57)。
United Aircraft Corporation
ハインズ大佐は「(敵に対抗する)キルチェーン全体」において最も大切なことは、戦闘機や兵器のメンテナンスと同様に、自らを鍛え上げることだと述べた。
「敵の全てを捉えることは実際不可能、自分自身に集中しなければならない」
「敵を想定して訓練し、備えるべき必要がある全てのことを訓練しなければならない。我々は、あらゆることに備える必要がある」
スホイ57の性能に対して懐疑的なアナリストがいる一方で、スホイ57はF-22を上回る高い機動性を持っているかもしれないという声も多い。
「気にしていない。それは確かだ」とハインズ大佐は締めくくった。
[原文:We asked an F-22 Raptor fighter wing commander if he's worried about Russia's Su-57 stealth fighter]
(翻訳:忍足 亜輝/編集:増田隆幸)