モドバッグ(modobag)があれば、空港までモーターのついたスーツケースに乗って行ける。
Modobag
- アメリカの航空各社は、取り外しができないリチウムイオン電池が搭載されたスマートラゲージを禁止すると発表し始めた。
- この規制は、早ければ2018年1月15日から実施される。
- これまでにアメリカン航空、デルタ航空、アラスカ航空がその禁止を発表しており、ユナイテッド航空、サウスウエスト航空もこれに続く見込み。
スーツケースの未来に遅れが出るかもしれない。アメリカの航空各社は、取り外しのできないリチウムイオン電池を搭載したスマートラゲージを禁止する。
アメリカン航空が12月1日にその禁止を発表すると、アラスカ航空やデルタ航空を含む他の航空各社もこれに続いた。CNNによると、ユナイテッド航空、サウスウエスト航空も同様の規制を発表する見込みだ。今回の規制は早ければ2018年1月15日から実施される。
スマートラゲージには、携帯電話やノートパソコンの充電ができるUSBポートや、モーター、トラッキング・システムが搭載されている。航空会社はこうしたラゲージに搭載されたリチウムイオン電池が、頭上のコンパートメントや貨物室で発火することを危惧している。
「我々はイノベーションを愛しているし、旅行者にとってスマートバッグがいかに魅力的か、理解している」アラスカ航空の危険物の責任者マイク・トービン(Mike Tobin)氏は言う。「こうした規制は、一部の顧客にとって障害となるかもしれない。これまでフライト中にスマートバッグによる事故があったとのデータはないが、我々はその状態を維持していきたい」
電池の取り外しができれば、多くの航空会社はスマートラゲージの持ち込みを許可する予定だ。だが、一部のスマートラゲージにはその選択肢は存在しない。
「生産前と生産段階で、我々は運輸省(DOT)と連邦航空局(FAA)が規定する国際規制に沿うよう、必要な注意義務を果たしている」スマートラゲージを手掛ける企業ブルースマート(Bluesmart)は言う。「大半の航空会社がスマートラゲージを理解し、認めている一方で、中にはそのスピードについていけないところもあるのかもしれない。今回の一部航空会社による規制の変更を残念に思う。これは旅行に関する技術の後退のみならず、旅行の合理化や改良の妨げとなるだろう」
[原文:Airlines will begin banning smart luggage in 2018]
(翻訳/編集:山口佳美)