カラフルなスマホが欲しい。
Steve Eason/Hulton Archive/Getty Images
バルセロナ発 —— 。最新のスマートフォンは確かに素晴らしい。しかし、1つだけ大きな問題がある。つまらないことだ。
艶消しのアルミニウム、黒く光る画面、縁なしの曲面ディスプレイ。まるでロンドンのミニチュアがポケットの中にあるかのようだ。それはそれでよいのだが、そこにはハートがない。
わたしのお気に入りは「Moto G」シリーズだった。明るい色のカスタマイズ可能なケースが特長のモトローラ製ローエンド機種。文句なしの組み合わせだ。今は「Moto G3」を使っている(その前は「Moto G」を持っていた)。
26日日曜日(現地時間)、モトローラは最新機種「Moto G5」を発表した。
モトローラの最新機種「Moto G5」。スタイリッシュだが、退屈。
Motorola
勘違いしないでほしいのだが、「Moto G5」は、確かなスペックと手頃な価格の素晴らしい携帯電話だ。しかし、バロセロナで少しだけ実際に手にした印象を言わせてもらうと……、とても退屈に感じたのだった。艶消しのゴールド、シルバーのアルミ製。その辺にあるスマートフォンと同じに見える(正確に言えば、ピカピカのブルー……、失礼、『サファイア』バージョンも限定発売されているが)。
ある面では、これは褒め言葉だ。価格は169ポンド(約2万4000円)から。もっと高価な機種のように見える。しかし、何か大事なものを失ってしまった。おそらく、「モトローラの魂」だ。
初期の「Moto G」は交換可能なバックプレートを備えていた。
Motorola
遊び心のあるプラスチック製のカスタマイズ可能なバックパネルもなくなってしまった。きれいで、スムーズなゴールドのフレームになってしまったのだ。
モトローラの幹部たちはステージ上で「年々モバイル業界の活気がなくなり、毎年わずかな改良しか行われなくなった」と主張した。しかし、「Moto G5」はまさにその罠に陥った。
モトローラだけではない。問題は業界全体を覆っている。
色鮮やかなプラスチックの筐体が安さを意味するわけではない。iPhone 5cは低価格だが、紛れもないプレミアム機種だ。そして、わたしにとっては、今までで一番カッコイイ端末だ。なお、ブルーのGoogle「Pixel」はフェイスプレートが白でなければ、絶対にもっと格好よかったはずだ。
モトローラはMoto G5の予告映像で「変わったデザインがカッコイイ」と得意げに述べている。言うのは勝手だが。
※この記事は筆者の考えに基づくものです。
source:Motorola
[原文:Motorola's hot new phone is impressive, but it's totally soulless]
(翻訳:一柳優心)