これで安心? ジョナサン・アイブ、再びアップルのデザインチームを統括

ジョナサン・アイブ氏

2年前に日常的な管理業務から離れたことは、同氏の引退に向けての第一歩との見方が強かった。

Hirshhorn

  • 長年アップルのデザイン部門を率いてきたジョナサン・アイブ氏が、再びデザインチームのマネジメントを担う。
  • アイブ氏は2年前にアップルのチーフ・デザイン・オフィサーに就任して以降、日常的なマネジメント業務からは離れていた。
  • アップル製品のデザインに批判が高まっている中での復帰となる。

ジョナサン・アイブ氏の復帰は、アップルが今一度、製品デザインに注力することを示しているのかもしれない。

アイブ氏は2015年、アップルのチーフ・デザイン・オフィサーに就任して以来、日常的なマネジメント業務からは離れていた。アップルはその未来的な本社「アップルパーク」を内外にアピールしているが、アイブ氏がマネジメント業務を再開することは、アップル製品に対する数多くの批判を受けての動きとなる。

「アップルパークの完成に伴い、アップルのデザイン・リーダーとそのチームは再び、直接、ジョナサン・アイブ氏が統括する。同氏は純粋にデザイン業務に注力する」とアップルの広報担当者はBusiness Insiderに語った。

アイブ氏に代わって、ユーザーインターフェイスとインダストリアルデザインを担当してきたアラン・ダイ(Alan Dye)氏とリチャード・ホワース(Richard Howarth)氏の名前が12月8日(現地時間)、同社の責任者紹介ページから削除されたと9to5Macは伝えた。ユーザーインターフェイスとインダストリアルデザインの両チームは、ジョナサン・アイブ氏が直接統括すると今回の事情に詳しい人物はBusiness Insiderに述べた。

このニュースは当初、ブルームバーグが伝えた。

故スティーブ・ジョブス氏がCEOを務めていた当時、アイブ氏はその右腕として、iPhoneなど同社を劇的に復活させ、のちにマーケットを席巻した主力製品群のデザインを手がけてきた。同氏は現在も、アップルで最も重要な人物だ。

しかし、2年前に同氏が日常的な管理業務から離れたことは、同氏の引退に向けての第一歩との見方が強かった。そして近年、多くのアップルウォッチャーは、アイブ氏ほほとんど業務に関与していないと見ていた

今回の変更で、アイブ氏は再びアップルのインダストリアルデザイン部門を率い、iPhoneのようなブレイクスルーをもたらす製品を描き出し、デザインする責任を負うことになった。これまでにも同氏は度々、同社のエンジニアリング部門にコンセプトを提示し、デザインを実現させることを要求した。これは他のテック大手企業のインダストリアルデザインのやり方とは真逆のアプローチだ。

アップル製品は近年、かなりの批判に直面している。Mac、特にMac ProとMac miniは何年も大きな変更が行われていない。また、多くのユーザーはアップルの新型ノートPCのキーボードは打ちにくく、タッチバー(Macbook Proの一部に搭載された小さな、カスタマイズ可能なタッチセンサー)は、ただの子供だましと不満を述べている。

アップルのフラッグシップ製品であるiPhoneにしても、今秋、iPhone Xが発売されるまでは、3年間、大きなデザイン変更が行われていないと批判されていた。

[原文:Apple's Jony Ive will take back control of his famous design team

(翻訳:忍足 亜輝/編集:増田隆幸)

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