ボーイングの世界最大級の工場、787ドリームライナーがあちこちに!

ボーイング工場

Benjamin Zhang/Business Insider

  • ワシントン州にあるボーイングのエバレット工場は、世界最大級の工場。
  • ここでボーイングは、747、767、777、787ドリームライナーを組み立てている。
  • 我々は2017年10月、777と787の組立ラインを見学した。

ボーイング777と787ドリームライナーは、世界で最も売れているワイドボディ機。両機は同社が推進する長距離フライト構想のもと、同社の象徴とも言える747ジャンボジェットを効率的に代替している。

ワシントン州にあるボーイングのエバレット(Everett)工場で、777と787は並行して組み立てられている。また、同社はエバレット工場以外にも工場を所有し、737は近くにあるレントン(Renton)工場で、787-10はサウスカロライナ州のノースチャールトン(North Charleston)工場でのみ組み立てられている。

それでも、エバレット工場は同社の最も有名かつ名高い工場だ。ボーイングによると、同工場は「ディズニーランドと駐車場12エーカー分」に匹敵する大きさを誇る。

10月、我々は777と787の組立ラインの見学に訪れた。カンタス航空に1機目の787-9ドリームライナーを引き渡す直前のタイミングだった。

エバレット工場の内部を見てみよう。

朝、シアトルからバスでワシントン州のエバレット工場へ。

ワシントン州のエヴァレット工場へ

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遠くから見ると、工場はそう大きくは見えない。

ボーイングの組立工場

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近づくと、そのスケールに驚かされる。

巨大な工場

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メインの組立エリアは4億7200万立方フィート(約1300万立方メートル)、広さは98.3エーカー(約40万平方メートル)におよぶ。

広大な工場

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元々、1967年に747を組み立てるために作られた。

ボーイング747

AP


747と767も組み立てているが、最近、稼働しているのはほとんどが777と787の組立エリア。

一応ボーイング747や767も生産する

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安全のためにゴーグルと視認性のよいベストを装着。見学のスタートだ。

安全装備を装着

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まず、777の組立ライン。

ボーイング777の組立ライン

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完成間近の777-300ER。ドバイのエミレーツ航空に引き渡される。同社は世界で最も多く777を保有、およそ165機の777を運航している。

エミレーツ航空向けのボーイング777

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別のエミレーツ航空の777。機体尾部。

エミレーツ向けのボーイング777

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ボーイングによると、この工場から3600機以上が引き渡された。747、767、777、787などだ。

ボーイングののエヴァレット工場

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3万人が働いている。

3万人の従業員

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工場が完全に停止することはない。週末も作業している。

稼働し続ける工場

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従業員は工場内を3輪自転車で移動。

工場内で移動するための3輪車

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以前は(普通の)自転車を使っていたが、安全上の観点から3輪自転車に置き換えたとのこと。

工場の三輪車

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777の組立ラインのすぐ隣りは、787ドリームライナーの組立ライン。世界中から届く部品が組み立てられる場所だ。

ボーイング787の組立ライン

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787のメインランディングギア。フランスのサフラン・ランディング・システム製。

ボーイング787のランディング・ギア

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カンタス航空向けの2機目の787-9の尾部。

ボーイング787-9

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同じく胴体。イタリア製。

ドリームライナーの胴体

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787の顧客のロゴが組立工場のドアに。この機体はエチオピア航空向け。

787を発注した航空会社のロゴ

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2階デッキからは、工場全体が見渡せる。手前はエアロメヒコ航空向け。

エアロメヒコ向けのドリームライナー

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2017年、現在までに777を66機、787を125機納入した(787の数字はサウスカロライナ州ノースチャールトン工場の数を含む)。

ボーイングのエヴァレット工場

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カンタス航空向けの1機目の787-9。

ボーイング787-9

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[原文:Take a look inside the Boeing factory where it builds its most iconic jets

(翻訳:塚本直樹/編集:増田隆幸)

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