テスラ、AIチップを自社開発中 —— 「世界最高のもの」になるとマスク氏

イーロン・マスク

2年後には自動運転車が公道を走るとマスク氏。

Aaron P. Bernstein/Reuters

  • テスラは自動運転用のAIチップを自社開発中。
  • イーロン・マスク氏が12月7日、AIカンファレンスの後に同社が開催したパーティーで明らかにした。
  • 同社ハードウエア担当副社長ジム・ケラー(Jim Keller)氏は、AIチップを自社開発することで、よりパワフルなチップを現状の数分の1のコストで入手できるようになると語った。

テスラは自動運転用のAIチップを開発中だ。CNBCが伝えた。

イーロン・マスク氏が12月7日(現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチで開催されたAIカンファレンスの後の同社パーティーで明らかにした。「ジムは専用のAIチップを開発中。世界最高のものになると考えている」と、ハードウエア担当副社長ジム・ケラー氏の名前を出しながら、マスク氏は語った。

マスク氏はチップの開発状況について詳細は明らかにしなかった。だがケラー氏は、AIチップを自社開発することで、よりパワフルなチップを現状の数分の1のコストで入手できるようになるとした。

@jekbradbury氏が、今のAIに足りないものは何か、そしてテスラは既存のものを使うのか、それともカスタマイズして使うのかと質問した。

ジム氏は、カスタム化とコンポーネント間の余分な負荷を削減することで、より効率を高められると述べた。マスク氏と@karpathy氏(テスラのAI責任者)は、10分の1のコストで10倍のパワーが得られると述べた。

マスク氏はまた、完全な自動運転車が2年後には公道を走るだろうと述べた。

ザレンバ氏らは、自動運転車のタイムラインについて聞いた。@elonmusk氏は完全な自動運転まで2年、人間の運転技術に勝るまで3年と大胆な発言をした。こうした成果はイチかバチかではない。ドライビングの分野でも、漸進的な進歩が可能だ。

自動運転技術の開発競争は近年激しさを増している。フォードゼネラルモーターズといった従来の自動車メーカー、アルファベットアップルといったテック企業、さらにはライドシェアサービスのUberLyftなどがしのぎを削っている。

我々はテスラにコメントを求めたが、返答はまだない。

[原文:Elon Musk reveals Tesla is making its own AI chips for self-driving cars — and he claims the technology will be the 'best in the world'

(翻訳:まいるす・ゑびす/編集:増田隆幸)

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