EU離脱はビジネスにプラス? イギリスの中小企業は悲観的

デイビッド・デービス(David Davis)氏

イギリスのEU離脱担当大臣、デイビッド・デービス(David Davis)氏。

REUTERS/Francois Lenoir

  • イギリスのEU離脱(ブレグジット)の国民投票によって、最も影響を受けているのは輸入業者だ。だが、輸出業者も同様に苦戦を強いられているようだ。
  • 海外と取り引きのある中小企業(MSE)のうち37%が、ブレグジットは自身のビジネスに悪影響を与えると考えている。一方、今後3年でEUからの離脱がビジネスに良い影響を与えると見込んでいるのは、わずか11%にとどまった。

ブレグジットをめぐり、イギリス政府が欧州連合(EU)と第1段階の交渉で合意に至る中、イギリスの輸入・輸出業者は、ブレグジット後の自身のビジネスについて悲観的だ。

イギリスの金融サービス会社Bibbyによると、海外と取り引きのある中小企業(SME)のうち37%が、ブレグジットは自身のビジネスに悪影響を与えると考えている。一方、今後3年でEUからの離脱が良い影響を与えると見込んでいるのは、わずか11%にとどまった。全体の36%が、すでに国民投票の結果によって、ネガティブな影響を受けていると回答している。

ポンドの下落によって最も大きな影響を受けているのは輸入業者だが、同社の調査の結果、輸出業者も苦戦を強いられていることが分かった。

調査結果

中小企業(SME)に聞いた、ブレグジットの影響。

Bibby

「ブレグジットの効果は、プラス・マイナス両面とはいかず、輸出業者も不確実性の高まりや消費意欲の低下、不安定な為替変動の影響を受けているという」Bibbyのイギリス担当幹部、エドワード・ウィンタートン(Edward Winterton)氏は語った。

イギリスの国家統計局(ONS)は9月、輸出業者はポンドの下落を受けて価格を下げるのではなく、上げることで収益を「貯め込んだ」ため、売り上げが期待したほどには伸びなかったと述べている

「ビジネスが、消費者やサプライヤー、労働者へのアクセスを前提としたシングルマーケット(単一市場)に強く結びついている。EUとの交渉を次の段階へと早急に進めることが不可欠だ。そうすることで、イギリスはEUの27の加盟国と、できる限り最良の貿易協定を結ぶことができる」とウィンタートン氏は言う。

イギリス政府は今月、EUとブレグジットの交渉を第2段階へと進めることで合意した。イギリスは、アイルランドとの国境の扱いやEU市民の権利、「離婚」の清算金を含め、交渉の主要分野で譲歩している。

なお、この調査は、売り上げ2500万ポンド(約38億円)以下の中小企業500社を対象に行われた。

[原文:Just one in 10 small international firms think Brexit will benefit their business

(翻訳/編集:山口佳美)

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