映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』より。
Disney
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が劇場公開された。スカイウォーカー・サーガの完結編だ。今こそ、世界中に数多くのファンがいる『スター・ウォーズ』シリーズを振り返ってみたい。
筆者が独断と偏見で選ぶ、歴代『スター・ウォーズ』作品のランキングがこちら。
11位 『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)
YouTube/LucasFilm
この映画で一番良かったのは、ダース・モールだ。
10位 『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018年)
Lucasfilm
……嫌な予感がしたんだ。
9位 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年)
Lucasfilm
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』以来、わたしたちの頭の中をぐるぐる回っていた疑問には答えているが……。
8位 『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002年)
Lucasfilm/"Attack of the Clones"
何位にするか、毎回迷うのがこの作品だ。ユアン・マクレガーがオビ=ワン・ケノービ役にぴったりで、見ていて面白いところもたくさんあるのだが……。
7位 『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005年)
Lucasfilm
ダークサイドと戦うアナキン・スカイウォーカーを演じるヘイデン・クリステンセンのパフォーマンスが、幻滅した「選ばれし者」というより、子どもっぽい20代の若者のようだったのが見ていて辛かったが、監督も役者にあまり指示を与えないので、クリステンセンだけを責めることはできない。
オビ=ワン役のユアン・マクレガーは素晴らしかった。映画終盤のオビ=ワンとアナキンの戦いのシーンは待つ価値がある。
6位 『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)
Lucasfilm
旧三部作の最後の映画は、何年も浮かんでいた疑問の多くに答えているが、時間が経って、1本の映画として考えた場合、エピソード4やエピソード5ほどの持続的な影響力はない。ボバ・フェットが最初の20分で死んでしまったのは残念。
5位 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016年)
Lucasfilm
『ローグ・ワン』は魅力的な新キャラを紹介し、そのストーリーは「『新たなる希望』の始まりで、レイア姫の船にダース・ベイダーが乗り込んでくる前に何が起きたのか? 」という疑問にクレバーに答えている。エンディングが素晴らしかった。
4位 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)
Lucasfilm
エピソード7は、新旧の組み合わせが素晴らしかった。シリーズのレガシーを大事にしながら、新キャストの基礎を作った。
3位 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017年)
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ライアン・ジョンソン監督は『スター・ウォーズ』シリーズに新たな解釈を加え、素晴らしい仕事を成し遂げた。ジェダイについて、ルーカス監督よりも奥深さを与え、多くの驚きと、ときに笑いを生み出した。
2位 『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)
Lucasfilm
全てはここから始まった。第1作の偉大さに疑いの余地はない。ルーカス監督のビジュアルとオリジナル音楽へのこだわりは、SF映画のみならず、その後のヒット映画そのものの考え方を変えた。多くのファンが『帝国の逆襲』を最も高く評価しているが、『新たなる希望』の成功がなければ、今日、わたしたちのシリーズに対する考えは全く違っただろう。
1位 『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)
YouTube/LucasFilm
自らは身を引き、続編の監督にアーヴィン・カーシュナー、脚本にローレンス・カスダンを起用したことは、ルーカスの最良の決断と言えるだろう。2人はスター・ウォーズの世界を、ルーカスが子どもの頃に観た1930年代の映画『フラッシュ・ゴードン』のような単純な善と悪の対立という枠組みを超えたものに拡げ、重厚な複数のストーリーを織り込んだ。
映画の冒頭でルークは雪原の怪物ワンパに倒され、反乱軍も帝国軍の攻撃を受けて秘密基地からの撤退を余儀なくされる。観客は前作のエンディングとは異なる、予想外の展開に打ちのめされる。この映画ではありとあらゆることが起こり得るのだ、と。ダース・ベイダーがルークの父親だったことは、映画史に残る衝撃の展開。だが何年たっても、カーボン凍結されたハン・ソロの姿がわたしにとっては最高のシーンだ。
(敬称略)
[原文:All the 'Star Wars' movies, ranked from worst to best — including 'Rise of Skywalker']
(翻訳/編集:増田隆幸、山口佳美)