BMW本社が「充電池」に、2017年に年間10万台の電気駆動車の販売達成を記念

BMW本社ビル「4シリンダービル」のライトアップ

高さ99mのBMW本社、通称「フォー・シリンダー・ビル」のライトアップ。

BMWグループは、2017年の年初に掲げた「年内にグローバルで10万台以上の電気駆動車(EV)を販売する」という目標を達成した。これを記念して12月18日(現地時間)、ミュンヘン北部にあるBMWグループ本社ビルが充電池(セル)をイメージしたプロジェクションマッピングでライトアップされた。なお、BMWは2013年のBMW i3の導入以来、全世界で20万台以上の電気駆動モデルを発売しており、2025年までに電気駆動モデルを25車種に増やす方針も明らかにしている。

2017年のEV販売10万台突破を記念して彩られたBMWグループ本社ビル。「THE FUTURE IS ELECTRIC.」と書かれている。

動画:BMW

外務省が2017年12月12日発表した資料によると、1年前の2016年には、全世界で75万台以上のEVが販売され、また2016年、世界のEVの累積台数は200万台を超えた。2016年時点で最大の市場は中国であり,世界で販売されるEVの40%以上が中国で販売されている。これはアメリカでの販売台数の2倍以上にあたる。

一方で、自動車登録に全体に占めるEVのシェアが高い国は欧州に集中している(6月8日の日本経済新聞報道)という。欧州自動車工業会(ACEA)によると、首位はノルウェーで約29%。次いでオランダの6%、スウェーデンの3.6%、フランス・イギリスの1.4%などと続く。アメリカは0.9%、ドイツ0.7%、日本は0.6%とまだ低い。

ドイツでは2020年までに、EV100万台普及という目標を掲げている。フォルクスワーゲン、ダイムラーなどドイツ企業は2025年までに新車販売の最大25%をEVにする方針を示している。

BMW AG取締役会長のハラルド・クルーガー氏は、今回の記念ライトアップに合わせて、次のようにコメントを発表した。「年間10万台の電気駆動モデルを販売したことは当社にとっての始まりに過ぎません。エレクトロモビリティーは今後も当社の将来的な成功のための尺度となり続けることでしょう」

(文・西山里緒)

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